「コーヒーに溺れたジェラート」アフォガートの簡単な作り方【8月27日は、ジェラートの日】
コーヒーコーディネーターの資格を取るほどコーヒーが大好きなライター、碓氷あげはです。8月後半とはいえ、まだまだ暑い日が続きます。こんな暑い日は冷たいものでも食べて涼みたいものです。
8月27日は「ジェラートの日」です。そもそもジェラートって何?という人もいるかもしれません。そこで今回は、ジェラートについて説明すると共に、ジェラートを使ったアレンジデザートを紹介していきましょう。
ジェラートはイタリアの氷菓
あまり知られていませんが、8月27日は日本ジェラート協会が定める「ジェラートの日」。映画「ローマの休日」で主人公がジェラートをおいしそうに頬張っていたことから、映画が公開された日付にちなんで認定されました。
イタリア語で「凍った」という意味があるジェラートは、夏のイタリアではポピュラーな氷菓になります。アイスクリームとの違いは、乳脂肪分です。アイスクリームが乳脂肪分8%以上でなければならないのに対し、ジェラートの乳脂肪分は5%前後。そのため、ジェラートはアイスクリームではなくアイスミルク(乳脂肪分8%未満3%以上)に分類されます。
おっと、空気含有率にも違いがありました。一般的なアイスクリームは60%ですが、ジェラートは20~40%です。何が変わるのかと言いますと、空気含有率が高ければ柔らかくなり、低ければ硬くなります。つまり、アイスクリームよりもジェラートのほうが濃厚でコクがあるんです。しかも乳脂肪分が少ないのでヘルシー!
アイスクリームより濃厚でローカロリーなジェラート…すごいですね。ただ、ふんわりとした食感を求めるならアイスクリームに軍配が上がるかもしれません。
ジェラートを使ったデザート「アフォガート」
一口にジェラートと言っても、ベリー系、チョコレート系、ヨーグルト系、ミルク系とさまざまな種類があります。そのまま食べてもおいしいのですが、他の食べ方として私の大好きなコーヒーを使ったアフォガートはいかがでしょうか。
アフォガートはイタリア語で「溺れた」という意味を持つ、濃いめのコーヒー(エスプレッソ)をミルクジェラートに掛けて食べるデザートです。見た目は、まさにコーヒーに溺れたジェラート。冷たいジェラートにあえて熱いコーヒーを掛けることで風味が混ざり合い、別々に食べるのとはまた違うおいしさを味わえますよ。
自宅でアフォガートを作ってみよう!
さぁ、そろそろアフォガートが食べたくなってきた頃ではないでしょうか! ジェラートを手作りするか、市販のものを使うかで難易度が多少変わってきますが、アフォガート自体はとても簡単に作れます。
せっかくなので今回は、手作りのジェラートを使用。作り方を簡単に説明すると、牛乳(低脂肪や加工乳だとおいしくできない可能性有)に砂糖を入れて煮詰めたら、あら熱を取って冷凍庫で冷やし、2~3時間おきに全体を混ぜればOK。混ぜる行為を最低3回は行わないと舌触りが悪くなります。
※市販のものを使う場合は、ロッテから出ているジェラートマルシェバニラをオススメします。
ジェラートが用意できたら、あとはコーヒーを淹れるだけですね。お好きなコーヒーを濃いめにドリップして、熱々の状態でジェラートに掛けちゃってください。掛ける量は好みなのですが、ジェラートがメインのデザートなのでコーヒーは控えめに…。大体、ジェラート100mlにコーヒー50ccくらいがベストかと思います。
アフォガートのアレンジ方法も紹介
シンプルなアフォガートを楽しんだら、アレンジした食べ方も試してみませんか?
ココアやシナモンのパウダーを振ったり、写真のようにチョコレートソースを掛けたりすると、見た目にもおしゃれです。砕いたナッツを添えてもいいですね。
リキュールを加えて、さらに大人向けにするのもオススメ。チョコレートリキュールやラム酒が良く合いますが、コーヒーリキュールを足してコーヒーの風味をより濃厚にしてもおいしくなります。とはいえ、お酒なので入れすぎには注意してください。
他に、ミルクジェラートを別の味に変える方法も有りです。チョコレートやキャラメルがベターですが、ナッツの風味はコーヒーに合いますから、ピスタチオも候補に入るかもしれません。
8月27日はジェラートを食べてみませんか?
アイスクリームより硬く粘り気があり、濃厚でありながらヘルシーなイタリアの氷菓ジェラート。あまり馴染みがないかもしれませんが、日本でも大分県に「キューティトップス」という専門店がありますから、近隣にお住まいなら食べに行くのもいいですね。
牛乳に砂糖を入れて煮詰める作業が大変ではあるものの、自宅でもジェラートを作れますので、8月27日を迎えたら「今日はジェラートの日だっけ」と思い出して食べてみてはいかがでしょうか。大人も子供も楽しめる冷たくておいしいデザートですよ。
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