広島の漬物メーカーの山豊は、ほかほかご飯と混ぜるだけでおいしくて彩り豊かなおにぎりを作ることができる、混ぜ込みタイプのおむすびの具「むすとも」を4月に新発売し、評判を呼んでいる。日本の主食はコメだが、農林水産省の調査によると、コメの1人当たりの年間消費量は60年前の半分以下まで減少するなどコメ離れが進んでいる。ただし、総務省家計調査によると、1世帯当たりの「おにぎり」の年間支出額は2014年から増加傾向にあり、コメをおいしく食べるきっかけ作りのため、手軽においしいおにぎりを作ることができる商品の開発を進めてきた。

新商品の「むすとも」シリーズは、「カラフル野菜と広島菜旨塩味」「ゆず広島菜」「おかかしょうが」「辛子めんたいこ広島菜マヨ風味」「ぱりぱりしそひじき」の5品。2合のご飯に混ぜるだけで、見た目もおいしいおにぎりを7~8個ほど作ることができる。

5品とも、見た目にもおいしい大きめの具材が入っているため、食材の食感をしっかり味わうことができる。具材に味がしみ込んでいることで、食べたときにご飯と具に味のメリハリがついておいしく食べることができるのも特徴だ。また、ほかの食材をプラスしてオリジナルのおにぎりを作ることも可能だ。

カラフルなパッケージデザイン

同社では、日常的に漬物を購入することが少ない若年層や海外での顧客開拓も視野に入れており、カラフルなパッケージデザインを採用したほか、パッケージ裏には2次元コードを掲載し、おにぎりの思い出エピソードやプラスワンレシピといった購入後にも楽しめる情報を用意している。

「むすとも」シリーズの内容量は2合用100g、標準小売価格は410円(税込み)となっている。

広島市内の同社直営店や土産物店、食品スーパーなどのほか、同社オンラインショップでも販売している。

◇日本食糧新聞の2023年8月25日号の記事を転載しました。