汁なしワンタンはおかずにもおつまみにも!裏メニューから昇格
「中華料理 帆」は、中国・浙江省にある湖州で生まれた「湖州料理」の店。中華料理といえば四川、北京、広東、上海などがよく知られているが、湖州料理は油分や塩分が控えめで、素材の味を生かしたシンプルでヘルシーなのが特徴。
湖州料理のワンタンはあっさりした味わいで、水ギョウザとはひと味違う。さらにワンタンといえば汁付きの「ワンタンスープ」が一般的だが、同店の人気メニューの一つである「汁なしワンタン」は、メニュー名の通り、汁なし。誕生のきっかけは健明店主の奥さまにある。
「まかないでこれを食べていたら、常連のお客さんが『それ、なに? おいしいそう、食べてみたい』とおっしゃるので、最初は裏メニューで出していたんです。それが、どんどん人気になって、いつの間にか表メニューになりました」。
あんは豚ひき肉、チンゲンサイ、ザーサイ。味付けはショウガの搾り汁、塩、砂糖、コショウと隠し味程度に醤油を少々。食べるときは醤油を付けずに、このままか酢を付けてあっさりと。「あとはせいぜいコショウくらい。ギョウザではないのでラー油は使いません。シンプルな味わいだからこそ、何個でも食べられて、食べ飽きないんです」。
ライスのおかずにもなるし、ビールのつまみにもいい。来店客の「約9割が注文する」というのが納得できる。「汁なしワンタン」は点心として、メインメニューを強力にサポートする、まさしく「名脇役」だ。
●店舗情報
「中華料理 帆」
所在地=東京都千代田区東神田1-3-5
◇外食レストラン新聞の2022年6月6日号の記事を転載しました。
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