徳島産業は「ポン酢を超えたポン酢」をコンセプトに、「鬼のゆずポン酢おろし」を9月から発売している。同社によると、鬼のゆず(四国産ゆず丸ごと搾り)、鬼のおろし(国産大根おろし)、鬼のだし(北海道産真昆布の粗きざみ)を鬼のように詰め込み、一口食べれば「まさに鬼うまっ!!」となる、今までにない「超ポン酢」に仕上げている。

同社は「どこにもない味、心に残るおいしさ」「体にやさしく地球にやさしく」をコンセプトに、地産原料を生かしたオンリーワン商品開発に力を注いでいる。

創業は1955年。園木英夫社長の出身地、徳島の特産品阿波和三盆糖の販売に始まる。和三盆糖や菓子・砂糖製品、カップ入り和洋デザート、特産のスダチ、ユズの加工食品やドレッシングなどの調味料を生産、同社を一躍世に知らしめたのは2018年発売の「たっぷりたまねぎポン酢」。

大手メーカーで寡占化されたポン酢市場に後発企業として挑戦し、圧倒的な玉ネギの具材量と「商品自体が商品そのものを伝える」というデザインボトルが大きな話題に。

SNSなどで拡散されて人気が沸騰し、同社創業以来の大ヒット商品に育った。また、日本食糧新聞社制定の第38回食品ヒット大賞一般加工食品部門で「優秀ヒット賞」に輝く。

担当者は「大ヒット商品『たっぷりたまねぎポン酢』は夏場の『つけ・かけ』用途でよく出るが、冬場に売れるお鍋料理やしゃぶしゃぶに合う商品として同商品を投入する」と意気込む。希望小売価格370円(税別)。

◇日本食糧新聞の21021年8月27日号の記事を転載しました。