秋になると食べたくなる根菜やきのこをたっぷり使った中華風おこわレシピをご紹介します。もちもちで味付けされたおこわは子どもが大好きなメニュー。余りごはんを使うので、お米を研いだり浸水したりする手間もなく、材料をレンジに入れるだけで本格的な仕上がりに。
レンジで加熱して混ぜるだけなので、大きめの耐熱皿で調理してそのまま食卓へ出してしまうこともできます。大皿料理はインパクトもあって、家族のテンションも上がりますよ。具材たっぷりで腹持ちもよいおこわで、食欲の秋をお楽しみください。

余りご飯と切り餅でつくる根菜たっぷり中華風おこわ

おこわ風に仕上げるために使うのは、余りごはんと切りもち。切りもちを一緒に炊き込むレシピはありますが、炊き込まなくてもおこわ風の仕上がりに。そして具材として加える甘栗は、加熱することで自然の甘みが全体に行き渡るので、今回のレシピでは砂糖を使わずに甘栗の甘みだけで仕上げます。

ゴロっとした見た目や、ホクホクの食感も楽しめて、秋らしさも感じられますよね。同じく秋に旬を迎えるさつまいもやきのこを組み合わせた、ほっこりやさしい味わいのおこわです。

【材料】(3~4人分)
さつまいも 小1本(8cm・80g)
にんじん 1/3本(5cm)
ごぼう 1/2本
まいたけ 1/2株
油揚げ 1/2枚
甘栗 10粒
ごはん 400g(冷やご飯でもOK)
切りもち 1個
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
ごま油 大さじ1/2

【作り方】
1. さつまいも・にんじんはいちょう切り、ごぼうはささがき、油揚げは短冊切りにし、まいたけは手でほぐす。

2. レンジ可のお皿に切った具材を入れ、酒をふりかけ、ラップをふんわりとかけてレンジで600W×3分加熱する。(ひとつのお皿で仕上げるので大きめのものがおすすめ)

3. 具材を加熱している間に切りもちを包丁で細かく刻む。(5mm角くらい。)

4. 刻んだ切りもち・ごはん・甘栗・しょうゆ・オイスターソースを加え全体を混ぜ合わせたら、ラップをかけてレンジで600W×3分加熱する。

5. ごま油を加えて全体を混ぜ合わせたら完成。

面倒な下処理不要で自然の甘さを加えられる甘栗は料理にも活用できる

甘栗というとおやつのイメージがあるかと思いますが、意外にも料理に活用できる食材。秋になると出回る日本の生栗は渋皮の処理にかなりの手間がかかりますし、製菓材料として売られている甘露煮はお値段がお高め。

源清田商事 有機むき甘栗 98円、75g

一方で、甘栗はコンビニでも買えるほど手軽なもので、レトルトパウチで賞味期限も長く、常温保存可能。おやつとしても料理の材料としてもストックしておくと何かと便利です。

袋をあけてそのまま加えるだけでOK。砂糖を使わなくても、料理に自然な甘みをつけることができて、見た目のゴロゴロ感やホクホクとした食感も楽しめる具材としても活躍してくれます。

【働くママへのエール】残りもののリメイクで献立づくりがラクになる

朝ごはんは固定メニューというご家庭も多いですが、夜ごはんは似たようなものが続かないように献立づくりに気をつかいますよね。つくりおきを活用して、1日につくる品数を減らしてやりくりをしているママも多いことでしょう。つくりおきや残りものは究極の時短メニュー。

でもそのまま出すには気が引けたり、家族分の量が足りなかったりすることがあるので、新たなメニューに仕立て直すリメイクレシピを活用しています。

中でもごはんはぴったり食べきることはなかなかないのですが、白米はやっぱり炊き立てがおいしいですよね。そこで、我が家ではごはんを炊くのは2日に1回。翌日は余ったごはんをリメイクして炊飯の手間も減らしつつ、家族はリメイクレシピをよろこんで食べてくれます。

余りごはんのリメイクはチャーハンやオムライスなどが定番かと思いますが、フライパンであおるのが大変だったり、野菜があまり摂れなかったりしますよね。ご紹介のレンジおこわは、そんなお悩みも解消!非常食の切りもちをローリングストックで活用するようにしています。

今回は具材をカットする工程からつくりましたが、ひじきの煮物や筑前煮などの残りを使えばさらに時短になりますよ。煮物系はあえて多めにつくって、リメイク用に残すようにしておくのもよいですね。

残り物のリメイクを1週間の献立の中に組み込んでいくと、1日ごとのつくる量を減らすことができるので、夜ごはんづくりの時間と負担がかなり軽減。食費の節約にもつながっているように思います。同じものを食卓に出すことなく、時短にもなるリメイクレシピで献立づくりをラクにしていきましょう。

(野菜ソムリエプロ 小島香住 @kasumiii.mm