50周年を祝ってもらえなかったけど…「炊き込みわかめ」51周年でキャンペーン
三島食品は、磯の風味豊かなわかめごはんの素「炊き込みわかめ」の発売“51”周年キャンペーンを12月31日まで実施している。「炊き込みわかめ」が発売されたのは1970年で昨年発売50周年を迎えていた。しかし、同社のフラッグシップ商品「ゆかり」も発売が70年と、昨年が発売50周年の記念イヤーだった。
そこで同社は、主力商品である「ゆかり」の発売50周年キャンペーンを昨年1年をかけて実施。そのあおりを受けて「炊き込みわかめ」は、何も祝われることなく周年イヤーである2020年を過ごすこととなった。そして今年も半年を過ぎたこの時期に忘れかけていた“51周年の中途半端企画”を開催することとなった。
「炊き込みわかめ」は、「羽釜で炊き込んだわかめごはんのようにおいしい」という意味を込めて命名され、パッケージにもお釜のマークが採用されている。ただ、そのネーミングのため“炊き込み用商品”と勘違いされることが多く、混ぜごはんの素であるという認識は低かった。
発売から数年後、学校の栄養士の方からの要望もあり「炊き込みわかめ」は「ゆかり」とともに学校給食に採用。学校給食に初めて採用された混ぜごはんの素となった。採用されてすぐに人気メニューとなり、また混ぜ込むだけの手軽さもあり、全国の学校給食に拡大していったという歴史を持つ。
「炊き込みわかめ」のラインアップは、ベーシックな「炊き込みわかめ」のほか、「同紅鮭(無着色)」「同あっ!かつおだしが旨い」「同しょうゆが香る」「同柚子こしょう」「同広島菜」「同まろやか味噌」「同ざく切り梅」の8アイテムを揃えている。
同社では数年前から売場活性化提案として「炊き込みわかめ」の数種類を棚に並べた「食べ比べ対決企画」を行うなど、豊富なバリエーションをアピールしてきた。
ただ、8種類すべてを小売店の店頭に並べるのは難しく、そこで今回の「炊き込みわかめ51周年中途半端企画」として、「全部食べてみんちゃいね!キャンペーン」を実施し、全8種類が揃った「炊き込みわかめ満喫セット」を毎月100人、8月から12月までの累計500人にプレゼントすることとなった。また、毎月100人の中から1人に限り“ごはんがおいしく炊ける”スペシャルなプレゼントも用意しているとのことで、同社は8月からの5ヵ月間「炊き込みわかめ」をアピールしていく。
◇日本食糧新聞の2021年8月4日号の記事を転載しました。
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