新型コロナウイルス感染防止努力を背景に、在宅時間をより楽しもうとする意識の高まりから、離乳食も「ニューノーマル」に対応したトレンドを見せている。アサヒグループ食品の和光堂ブランドが展開する育児情報サイト「わこちゃんカフェ」の公開するレシピへのアクセス数が、コロナ禍前と比べ大きく増加していることが、このほど明らかになった。

ステイホームが続く中、「手軽に離乳食を作りたい」「メニューバリエーションを増やしたい」といった在宅需要が高まり、ベビーフードを活用したレシピも含め、注目されているようだ。

同サイトでは、約700の離乳食レシピを掲載。月齢・分類・ベビーフードの条件を組み合わせて検索したり、レシピ一覧から月齢で探したりすることができる。毎日更新する「今日のおすすめ離乳食」に加え、「離乳食の食材チェックリスト」や、「動画でわかる 離乳食のきほん」など、家庭で手軽に離乳食を学べるコンテンツも用意しており、「食べる」ことの基礎を作る大切な時期をサポートしている。

コロナ禍で在宅時間が増える中、離乳食調理への関心は高まりを見せており、同サイトへのアクセス数は、2020年の1年間で前年比約4%増となり、特に緊急事態宣言下の2020年5月は最も伸び率が高く、同約31%増を記録した。

また、昨年からは「イベント離乳食レシピ」や「プレママ体操」など、在宅での子育てをより充実させるコンテンツを増やしており、今後も子育て家庭による手作りニーズは高いと予想される。ベビーフードも手作り関連商品が好調で、和光堂ブランドも粉末系商品が好調。2021年1~5月累計では、ベビーフードカテゴリー全体で前年比9%増と伸びを見せている。

◇日本食糧新聞の2021年6月18日号の記事を転載しました。

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