【関西】キユーピーは5日、大阪市住之江区の南港光小学校で「マヨネーズ教室」を開催した。「キュウリもマヨネーズも嫌いという子どもがマヨネーズ作り実習後、食べられた」(同社大阪支店企画室家庭用商品課・細見美妙氏)とうれしい成果も。同教室は、小学生を対象に「食の楽しさ、大切さ」を伝えることを目的に2002年から実施。年間約400校で行われている出前授業だ。

今回は、同小学校の3年生約40人が参加。「マヨネーズはどんな材料でできているか」「野菜を食べることがなぜ大切なのか」などの講義や、同社工場の製造過程などを分かりやすく紹介したアニメDVDを鑑賞後、実際にマヨネーズ作りを体験した。

調理実習では、卵を割り、卵黄を取り出すと、酢と食塩を加え撹拌。撹拌を続けながら少しずつ植物油を加えていく作業を、友達と協力しながら行った。

その後の試食では、自分たちで作ったマヨネーズと同社製品をキュウリに付けて食べ比べ。「自分で作ったマヨネーズと、キユーピーの工場で作ったマヨネーズ、どっちがおいしかった?」との同社社員の問い掛けに、子どもたちの票はほぼ半々に割れた。参加者の角優里奈さんは「油を加えてかき混ぜるときに力がいって大変だった。自分で作ったものは少し酸っぱかった。キユーピーのマヨネーズは甘くておいしかった」とした。

細見美妙氏らは「最初、キュウリもマヨネーズも嫌いと言っていた子どもが、実習でマヨネーズを作った後『食べられたよ』と教えてくれた。本当にうれしかった」と感極まった様子で話した。

◇日本食糧新聞の2017年7月14日号の記事を転載しました。