野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住です。忙しい時には特に助かる「料理の素」。でも味が濃かったり、栄養バランスが偏ったりと、子どもに食べさせるのには抵抗感や罪悪感があるママも多いことかと思います。
今回は数多くある料理の素の中でも、最速メニューともいえる「麻婆豆腐」にえのきをプラスして、ボリュームも栄養価もアップさせるレシピをご紹介します。便利で時短にもなる、えのきの保存方法もご紹介しますので、ご参考にしてくださいね。

えのき入り麻婆豆腐

麻婆豆腐は、ひき肉・豆腐のたんぱく質がメインのおかずです。ここにえのきを加えると、麻婆豆腐には不足しているビタミン・食物繊維を補うことができます。

えのきに含まれるビタミンB1は、糖質の代謝に必要なビタミンなので、麻婆豆腐のようにごはんがつい進んでしまう時には、ありがたい栄養素です。そして精神安定効果があるといわれている「ギャバ」が含まれているのも特徴です。

麻婆豆腐にえのきをプラスすることは、このように栄養面でのメリットもたくさん!それだけでなく、かさましにもなりますし、食感がプラスされることで満足感も大幅にアップします。

【材料】(2~3人分)
えのき茸 1/2株
麻婆豆腐の素 1袋
絹豆腐 1丁(3連パックなら2パック)
油 大さじ2
青ねぎ 少量
花椒 添付品

【作り方】
1.豆腐は1.5〜2cmのダイスカットにしたら、耐熱容器に入れラップなしで600W×2分電子レンジ加熱し、出てきた水を捨てる(やけどに注意)。

2.えのきは根元を残し、1/4の長さにカットする。

3.フライパンに油を熱してえのきをしんなりするまで炒め、麻婆豆腐の素を加え炒め合わせる。

4.豆腐を加え、やさしく混ぜ合わせて軽く煮込む。

5.お皿に盛り付け、青ねぎをトッピングする(花椒はお好みでどうぞ)。

麻婆豆腐の素を使って時短

「丸美屋 贅を味わうシリーズ 麻婆豆腐の素(中辛)」 2~3人前分×1袋(花椒入り)238円(税抜)※購入時価格

ひき肉入りで材料の準備が少ない点や、調味ソースを加えるだけでとろみ調整工程が不要な点が時短ポイント。花椒を仕上げに振りかけると本格的なシビレも味わえます。今回は中辛を使用しましたが、甘口・辛口・辛みのない広東風もラインナップされていますので、子どもの年齢や辛さの好みに合わせてチョイスできるのもうれしいですね。

えのきの冷凍保存方法

えのきなどのきのこ類はあまり日持ちがしませんよね。実は、きのこ類は冷凍保存ができる食材なのです。冷凍することでうま味成分が増加するともいわれています。さらには、冷凍きのこは解凍せず冷凍のまま調理が可能で、加熱時間も短くて済むため、忙しいワーママには大助かり!

冷凍方法もご紹介しますので、ぜひお試しくださいね。

<えのきの冷凍保存方法>
1.えのきを使いやすい大きさにカットする。

根元を残し、先の方からきるとバラバラになりにくい

2.ジッパー付き保存袋に入れて袋の上からほぐしてから、空気を抜かずにジッパーを閉め、冷凍する。

空気を入れて冷凍するとパラパラになる

【働くママへのエール】料理の素を活用しながら栄養バランスを整えましょう

私自身、毎日の食事作りは献立にも悩みますし、疲れている時には市販品に頼ることもたくさんあります。そのような時でも、おいしくお腹いっぱいに食べてもらいたい気持ちや、少しでも栄養バランスが良くなるようにしてあげたいという気持ちを忘れずにいます。

市販品を上手に活用しながらも、ボリュームもあって栄養バランスにも考慮できる時短レシピがあるおかげで、みんな笑顔で食卓を囲むことができているのかなと思います。

(野菜ソムリエプロ 小島香住 @kasumiii.mm