J-オイルミルズは今秋、家庭用マーガリン「ラーマ」ブランドの大幅強化を図る。9月1日から菓子作りに適した食塩不使用の「ラーマ お菓子作りのためのマーガリン」、オレイン酸やビタミンEが豊富なひまわり油を使用したファットスプレッド「ラーマ ひまわり」の2品を同時発売。いずれも社会的にニーズが増加しているジャンルからの提案となるもので、ブランドラインアップの拡充によって、家庭用マーガリン市場の活性化を図る。

「お菓子作りのためのマーガリン」は、家庭内でのお菓子作りがさらに楽しめるブランド初の製菓用マーガリン。近年、家庭内での菓子作りがトレンド定着している中、ケーキやクッキーなど菓子全般に使用できる食塩不使用タイプとして商品化する。軟らかく練り込みやすい物性に加え、使いやすいカップ容器入りとし、パッケージ側面には応用レシピを掲載する。

「ラーマ ひまわり」は、健康油への関心の高まりを背景に、新たな健康軸のマーガリンとして発売する。キャノーラ油やべに花油を使用したマーガリンはすでに数多く存在するが、同品ではオレイン酸やビタミンEを豊富に含有するひまわり油を使用。中でもオレイン酸は65%の高含有率で、商品パッケージにも表記する。

同社では家庭用・業務用の両分野でマーガリン・ファットスプレッド製品を数多く展開。油脂メーカーとしてのノウハウを生かし、多彩な付加価値製品群を毎シーズン上市している。
今回投入する2品は、「菓子作り」「健康志向」というニーズに対応するもので、近年苦戦傾向にある家庭用マーガリン全体の底上げを図る。

◇日本食糧新聞の2017年7月7日号の記事を転載しました。