千葉県習志野市在住、管理栄養士の戸田綾子です。赤ちゃんの離乳食、量は少ないけれど準備は大変ですよね。そこで毎日忙しいワーママさんにおすすめしたい、週末の事前準備によって平日の夜ごはんが5分で作れる離乳食メニューを紹介していきます。献立作りに困ったら、作り置きした粥や湯剥きトマトを組み合わせてワンプレートメニューが完成します。

便利な湯剥きトマトなどを作り置きして冷凍保存

離乳食初期から中期にかけてのメニューになります。作り置きとして、湯剥きトマトのほかに「10倍~7倍粥」「じゃがいも+にんじんのコンソメ煮」「大根+小松菜の和風煮」「しらす(下茹で)」「ささみ(下茹で)」を用意しておきます。全て小分けにして冷凍保存しましょう。

夜ごはんの準備時に、それらからお好みのものを選び湯剥きトマトと合わせて電子レンジで解凍したら完成します。トマトは水分が多く、パサつきを防止してくれるので離乳食に最適です。

<湯剥きトマト>
沸騰した湯にトマトを入れて茹でてから、皮を剥き種を取り除きます。

細かく切って冷凍保存する。

<10倍~7倍粥>
ごはん+適量の水で、月齢に適した粥を作り冷凍保存する。

<じゃがいも+にんじんのコンソメ煮>
じゃがいもとにんじんを粗みじん切りにして柔らかく茹でて、コンソメ顆粒(赤ちゃん用)を加え冷凍保存する。

<大根+小松菜の和風煮>
大根と小松菜を粗みじん切りにして柔らかく茹でて、和風だしの素(赤ちゃん用)を加え冷凍保存する。

<しらす(下茹で)>
沸騰した湯に、しらすを数秒くぐらせ冷凍保存する。

<ささみ(下茹で)>
筋取りしたささみを茹でて、手で割いておき、冷凍保存する。

作り置きを組み合わせた夜ごはんメニュー例

<トマト粥>
粥、湯剥きトマトを電子レンジで解凍する。

<野菜の煮物>
大根+小松菜の和風煮、湯剥きトマトを電子レンジで解凍する。

<ささみトマト>
ささみ(下茹で)、湯剥きトマトを電子レンジで解凍する。

休日にまとめて作り置きすれば時短に

ここでの時短のポイントは、事前準備に尽きます。お休みの日にまとめて準備しておくことで、平日5日間の夜ごはんを5分で用意することができます。赤ちゃんが食べる量に合わせて小分けにして、冷凍庫で保存しておきましょう。

特にささみの下茹でをしておくと、平日にとても重宝します。ささみは筋を取らなくてはいけないので、いざ調理しようとすると思いのほか時間がかかってしまいます。茹でた後に手で割く作業も手間がかかるので、お休みの日に行っておくとよいでしょう。

トマトは普通に切るだけならばすぐにできますが、赤ちゃんの離乳食では湯剥きをする必要があります。そして1つのトマトから可食部はあまり多く取れないので、数個まとめて事前準備しておきましょう。

赤ちゃんに必要な栄養もたっぷり

メニューに困ったら、少し大きめのお皿に粥+野菜+肉or魚で、炊き込みご飯風がおすすめです。栄養価たっぷりで、さらに洗い物も少なくて済みます。例えば、下記のような組み合わせがおすすめです。

(例)「粥」「大根+小松菜の和風煮」「ささみ(下茹で)」「湯剥きトマト」

これらを組み合わせることで、1食分の炊き込みご飯風ができあがります。

実際にどんな栄養価が摂れるか解説します。

…体の基盤になる、炭水化物とたんぱく質が豊富。
大根…ビタミンCを多く含んでいる。
小松菜…βーカロテンと鉄が豊富。
ささみ…たんぱく質が豊富に含まれている。また脂質が少ないので、赤ちゃんの体の負担になりにくい。
トマト…リコピンが豊富に含まれている。また、βーカロテンやビタミンCも含まれている。