カンロは、カジュアルギフト市場が伸長する中、直営店の「ヒトツブカンロ 東京GRANSTA店」を大幅リニューアルし、6月28日新装開店した。同店は12年6月にトレンドに敏感な首都圏のOLをターゲットに、デイリーユースとしての展開を視野に入れ展開していたが、ギフトが儀礼的なものからパーソナルなものに変化し、プチギフトと呼ばれるカテゴリーが伸長していることから、「ヒトからヒトへつながるヒトツブ」を新コンセプトにプチギフト対応商品を充実させた。

同日のプレス内覧会で三須和泰社長は、「これまでも少しずつ、店舗の商品構成をデイリーユースからプチギフトやカジュアルギフトの需要拡大など消費の変化に対応させ進化させてきた。今回のリニューアルに当たり、プチギフト需要を中心に打ち出した」と経緯を説明。

また中期経営計画で、キャンデー企業ナンバーワンを目指すということを打ち出しており、「グミにおいては、新基軸の商品の開発上市が進み市場は成長している。チョコレートなどが新たな価値を創造し活性化する一方で、アメはその魅力が相対的に薄らいでいることに危機感を覚える。一昨年、研究所を拡充し、アメの新しい価値を追求する商品開発に取り組み、結果が現れてきている。店舗リニューアルのタイミングで、こうした商品を提案して今後のアメ可能性を追求する」(三須社長)と同店の意義を語った。

さらに、目玉商品の高級酒コニャックを使用した「マチュアグミ」などについて、「大人の需要を取り込むにはどうしたら良いのかを考えながら開発した」とし、成長するグミ市場で獲得しきれていない大人層の需要開拓に意欲を示した上で、「当社の技術力で、アルコールの風味を閉じ込めたグミに仕上げることができた」と新作グミに自信を示した。

今回、新登場する7アイテムは、これまで330万枚の販売数を誇るグミッツェルに、こだわりのベルギー産チョコレートを丁寧に掛けた「ショコラ・ド・グミッツェル」や高級ブランデー「コニャック」、赤ワインを使用した濃厚で大人な味わい「マチュアグミ」、さらにジュレピュレ瀬戸内ミカンにベルギー産ビターチョコレートを掛けた「ジュレin ショコラティエ」など一つ一つ丁寧に作り上げた見た目もかわいい商品を揃えた。

◇日本食糧新聞の2017年7月5日号の記事を転載しました。