白滝は、すき焼きや肉じゃがなどいろいろな料理に使われますが、いわゆる脇役的存在。また、ローカロリーというイメージが強く「あんまり栄養がないんじゃない?」と思う方も多いでしょう。ですが、白滝はカルシウムや食物繊維が豊富に含まれるので、ぜひお子さんにも食べてもらいたい食材です。そこで、今回は短時間で味が染み込む白滝レシピを2つ紹介します。10分で完成するので、忙しいワーママにもおすすめですよ。

調理前にひと手間!短時間で味が染み込む白滝のレシピ

白滝は、そのまま調理しても味が染みにくく、仕上がりが水っぽくなってしまいます。火にかけて水分をじっくり飛ばしたり時間をかけて煮込んだりことで味が染み込んだ美味しい白滝になりますが、ワーママはできるだけ手早く料理を作りたいもの。

そこで、役に立つのが砂糖です。具体的な方法を紹介します。

【材料】
白滝 1袋(180g)
砂糖 大さじ1

【作り方】
1.白滝を流水で洗い、水気をしっかりときる。
2.ポリ袋に(1)と砂糖を入れて、2分ほど揉み込む。

3.水分が出るので、ザルにあげて流水でさっと洗う。
4.キッチンペーパーなどでしっかりと水気をふき取り、食べやすい長さにカットしたら完成。

砂糖をかけて揉み込むことで、砂糖の浸透圧により、白滝の水分が抜けます。すると、水分が抜けた分調味料が染み込みやすくなり、短時間で味がしみしみの白滝になるのです。

水分と一緒に臭みも排出されるので、一石二鳥!

白滝の塩焼きそば風

焼きそば麺の代わりに白滝を使います。たっぷりの野菜や豚肉を入れれば、ボリュームも満点!冷蔵庫にあるお好きな野菜を入れてください。

【材料】(3人分)
下処理済の白滝 1袋
キャベツ 1~2枚
もやし 袋半分
にんじん 3cm
ピーマン 1個
豚こま肉 100g
鶏がらスープの素 小さじ1
塩こしょう 少々
だし醤油 大さじ1

【作り方】
1.キャベツは一口大、にんじんは短冊切り、ピーマンは太めの千切りにする。
2.白滝を強めの中火で2分炒って、一度お皿に取り出す。
3.フライパンで豚こま肉とにんじんを炒め、8割ほど火が入ったら残りの野菜を入れて炒める。
4.野菜がしんなりしたら、白滝を入れて馴染ませる。
5.鶏がらスープの素、塩こしょうを入れて、最後に醤油を鍋肌に当てながら回し入れたら完成。

白滝と牛肉の甘辛煮

牛肉の旨味を吸った白滝は絶品!甘辛味でご飯が進みます。

【材料】(3人分)
下処理済の白滝 1袋
牛肉の切り落とし 200g
エリンギ 1本

醤油 大さじ2
酒 大さじ3
砂糖 大さじ1
みりん 大さじ1

【作り方】
1.エリンギをやや太めの細切りにする。
2.牛肉の切り落としをフライパンで炒め、8割ほど火が入ったらエリンギを加える。
3.エリンギがしんなりしたら、牛肉とエリンギを端によけて、空いたスペースで白滝を炒める。

4.強火にして調味料を加え、水分が飛んだら、ごまやネギなどお好みのトッピングをかけて完成。

こんにゃくはローカロリーで栄養満点!

白滝は、100gあたり6kcalとかなりローカロリー。「仕事の終業時間がおして夕飯の時間が遅くなってしまった」なんて日も、ママは安心してお腹いっぱい食べることができます。

そして、カロリーが気になるママだけでなく子どもにも嬉しい栄養素が含まれています。

そのひとつがカルシウムです。白滝は意外とカルシウムが多く、100gあたり75mg含まれています。しかも、白滝のカルシウムは体に吸収されやすいといわれているので、成長期の子どもに積極的に摂取してほしい食材のひとつ。

また、白滝の主成分はグルコマンナンという食物繊維です。食物繊維は、水分を吸収し膨らむことで胃や腸を刺激し便通を促進させるので、便秘解消に効果が期待できます。便秘でお悩みのお子さんにぜひ食べさせてみてくださいね。

参考サイト:
日本こんにゃく協会:健康な体作り
食物繊維の分類と特性|大塚製薬

ちなみに、今回使った白滝は1袋30円でした。安価で購入できるのも嬉しいポイントですね!