三國シェフ、免疫力を高める弁当を開発 腸内環境を整える16品
三國清三オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフが、腸内環境を整えて免疫力を高める食材を使ったメニュー16品で構成した「マンスール・キッチン・ミクニBENTO(弁当)」の販売を開始する。
1個(2人前)が9800円(税込み)で3~4人でもシェアできるボリューム。注文は3日前までの予約制で「カフェ ミクニズ」(電話03・3351・3921)店頭での引き渡しとなる。
三國シェフは免疫力を高めるためには食事が重要とし、この弁当の開発に当たって管理栄養士にメニューの分析を依頼した。
そして、血液や細胞の構築に役立つタンパク質を牛肉、鶏肉、サケ、アナゴ、海藻類から摂取し、それぞれの持つ効能を効果的発揮できるようメニューをアレンジ。さらに、弁当で不足しがちな食物繊維とビタミン類をキノコやカリフラワー、緑黄色野菜類で補い、腸内環境を整えることを考慮し16品にまとめ上げた。
その一つ「フォアグラの軽いムース、ショコラ味、トリュフ添え」について、管理栄養士は「フォアグラにはオレイン酸が多く含まれ、適量を召し上がればLDL(悪玉コレステロール)を下げる効果を発揮する。幸福の香りを放つトリュフ、不足しがちなビタミン類が多く含まれる」と説明する。
残り15品もアスタキサンチン含有のスモークサーモン、多糖類体α-グルカン含有のマイタケ、ポリフェノールを含む赤ワインを使用したリゾットをはじめとし、多様な旬の野菜も用い、食材の持つ機能性を生かしたメニューで構成した。
新型コロナウイルス(COVID-19)では、高齢者や免疫力低下による感染率の高さが話題に上っており、今後、外食業界において、免疫力向上メニューの開発に拍車がかかると思われる。
◇日本食糧新聞の2020年3月18日号の記事を転載しました。
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