こんにちは!偏食児持ちの食育インストラクターのひなた葵です。仕事から帰ってきて「15分で夜ごはん」を実現するためには、下準備の時間をいかに短縮できるかがカギとなります。理想は食材を炒めるだけの状態にしておけることだと思います。お肉や魚は買ってきたものをそのまま焼くことができるけれど、問題は野菜ですよね…。栄養をたくさん摂ろうと思うと、切る食材も増えて手間も増えてしまいます。そこで今回ご紹介するのは、野菜を切って冷凍保存しておく方法です。帰宅後に下準備なくパパッと夕食作りをかなえることができますよ!

切ってフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ!向いている野菜は

野菜を冷凍保存するには、どんな下準備が必要なの?と感じると思いますが、実はほとんどの野菜は切って水気を拭いたらそのままフリーザーバッグに入れて冷凍保存が可能なんです。難しいことは考えず、いつも調理するように野菜を切ったらフリーザーバッグの中に入れてみましょう!

ただし、中には冷凍することによって食感が変わってしまうものもあるので注意が必要です。詳しくは後の項目でお伝えしていきますが、水気が多いものだと美味しさが失われてしまうことがあります。

そういった場合でも後述の下処理の方法を行っていけば、2週間~1ヶ月は冷凍野菜を食べることができるので、「生野菜冷凍」に挑戦していきましょう!

野菜を切ってそのまま冷凍にしても食感が変わらない野菜と、食感が変わりやすいので冷凍に向いていない野菜があるので一覧にしていきます。

<冷凍に向いている野菜>
・ほうれん草
・ブロッコリー
・キノコ
・人参

<冷凍に向いていない野菜>
・レタス
・キャベツ
・キュウリ
・大根

一覧にしてみると、冷凍に向いていないのは水分量の多い野菜だと分かります。ただ、冷凍に向いていなくても下処理をすれば冷凍可能になる野菜もあるので、その方法も紹介していきますね。

冷凍野菜を作ってみた!

いよいよ実際に野菜を切って冷凍野菜を作っていきます!

軽く洗って野菜を切ったら水気を拭いてあげましょう。水気がなくなったら、そのままフリーザーバッグに入れてもOKです。

皮がある野菜は皮をむいて冷凍保存をしていきます。こちらも同様に水気を切ってあげてくださいね。

ただ野菜を切るだけでなく、上の写真のようにミックス野菜を作ることもできますよ。ミックス野菜を作っておけば、このまま解凍して野菜炒めや肉炒めに使うことができて便利です。

しめじ・エリンギ・エノキできのこミックスを作ってみました。きのこミックスを使って、炊き込みご飯やきのこ汁を作るのもおすすめですよ!

冷凍に向かない水分量の多い野菜は下処理をしていきましょう。キュウリは薄くスライスして塩もみにしていきます。大根はカットした状態だと繊維が気になるので、すりおろしてギュッと搾ります。

下処理が済んだらこれまでと同様にフリーザーバッグに入れて冷凍していきます。食べる時は自然解凍して食べますが、加熱調理ができない野菜なので生野菜と比べると多少水っぽくなってしまうことだけ注意しなければいけません。

では、冷凍した野菜を使って夜ごはんを作っていきましょう!冷凍キノコを使った味噌汁と、ミックス野菜を使った鶏肉炒めを作っていきます。

冷凍キノコを使った味噌汁のレシピ

【材料】(3人分)
冷凍キノコ 適量
水 500cc
和風顆粒だし 小さじ1杯
味噌 大さじ1杯程度

【作り方】
1.お湯を沸かしたら冷凍キノコを取り出して凍ったまま鍋の中に入れる。

2.キノコが溶けてしんなりしてきたら出汁を入れる。

3.最後に味噌を入れて溶かしたら完成。

レシピとしてまとめるまでもない簡単ステップでキノコの味噌汁ができました。醤油とみりんですまし汁風に仕上げても美味しいですよ。

冷凍によって食感が変わっているような感じは全くなく、普段食べるキノコと一緒と言ってもいいと思います! 私も家族も違和感なく美味しく食べることができました。

冷凍野菜と鶏肉炒めのレシピ

【材料】(3人分)
冷凍野菜ミックス 適量
冷凍キノコミックス 適量
鶏もも肉 150g
塩・コショウ

【作り方】
1.フライパンに冷凍野菜を入れて加熱して水分を飛ばす。

2.野菜の水気が飛んだら油を入れ、鶏肉を加えて炒める。

3.塩・コショウで味を整えたら完成。

塩・コショウのみのシンプルな味付けですが、美味しく食べられますよ。野菜も生野菜のようなシャキシャキとした食感も残っていて、違和感なく食べることができました。

ジューシーな鶏肉の旨味が野菜にもしっかりゆき渡り美味しかったです。もし、味付けが足りないと感じたら中華だしの素を少量加えるとより美味しく食べることができますよ。

冷凍野菜の水っぽさや筋っぽさを防ぐコツ

冷凍野菜はどうしても水っぽくなってしまう傾向があります。特に自然解凍やレンジで解凍すると、水気が出てきてしまうことがあるので、冷凍野菜を使用する時のポイントは凍ったまま調理することです。

味噌汁などの鍋物や汁物に使うなら凍ったまま投入していきます。焼き物をする場合も凍ったままフライパンで加熱して、水っぽさが飛んでから油を加えていくと水っぽくなったり筋っぽい食感になることを防いでくれます。

上手に解凍できた冷凍野菜は、普通に使う野菜と変わらない食感で食べられます。実際に私も自分で作った冷凍野菜を使って夜ごはん作りをしましたが、家族から何も指摘はされていません。

私自身もいつもと変わらないイメージで食べられたので、これからも夜ごはん作りを時短できる冷凍野菜を活用していきたいと思っています!

野菜の栄養価を保つには

冷凍したら栄養価が変わってしまうのでは?と思いますが、実は栄養価はほとんど損なわれません。食物繊維や、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルは冷凍しても栄養素に影響を受けないと言われているので、安心して冷凍保存することができます。

一方で気を付けなければならないのがビタミン類です。ビタミンCやB、葉酸などの水溶性ビタミンと呼ばれるものは不安定で冷凍することによって品質が変わってしまうこともあります。

こういった水溶性ビタミンの野菜は、菜の花やオクラなどが挙げられますが、食べる前に下茹でする場合がほとんどです。下茹でする際に、ビタミンが水へと流れ出てしまうものなので、冷凍だからダメと神経質になる必要はないでしょう。

キノコ類は冷凍することによって、旨味成分のグアニン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸がアップし、より美味しく食べられると言われています。足の早いキノコですが、冷凍すれば3週間ぐらいは食べられるので、余らせてしまうくらいならぜひ冷凍保存をしてみてくださいね。

まとめ

野菜を切ってそのまま冷凍保存する方法をお伝えしてきました。ほとんどの野菜は下処理なく切ってフリーザーバッグに入れるだけで冷凍保存することが可能です。

今回ご紹介したようなミックス野菜を作って冷凍しておけば「15分で夜ごはん」も楽々実現可能となります。野菜を切る手間を省略できるだけでなく、冷凍保存することで日持ちも長くなるので、ぜひ冷凍野菜を活用して夕食作りを時短しちゃいましょう。