身近なアイテムと食材でいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。心地よい気候の秋は、家族揃って一緒にお弁当を囲む機会が多くなります。なかでもお腹を満たしてくれるおにぎりはお弁当には欠かせないメニューです。そこで今回は、まとめてたくさん作ることができる全形海苔を使ったおにぎりアレンジをご紹介します。

運動会や行楽にたくさんのおにぎりを

祖父母も招いて一緒にお弁当を囲む運動会や家族で行楽にでかけるようなときに、おにぎりを何個もにぎるのは結構大変ですよね。そんなときは、大判の全形海苔を活用してみませんか。全形海苔といえば巻き寿司のイメージですが、実はおにぎり作りにも活用できるのでストックしておくと重宝します。

また、全形海苔を使えばまとめてたくさんのおにぎりを一気に作ることができて、忙しい準備にとても役立ちます。

準備するものは、温かいご飯と全形海苔、そしてラップです。

また、最初にご紹介するのり巻きでは巻きすを使用します。ラップでも作ることができますが、巻きすがあれば形を整えやすく、長く使えるので持っておくと便利ですよ。

のり巻き風のおにぎり

たわら型や三角形に握ったご飯に海苔を巻いて作るのが一般的なおにぎりですが、少し作り方の発想を変えることでバリエーションが広がります。上の写真は全形海苔を使ったのり巻きおにぎり! なかのご飯はすし飯ではなく白ご飯です。温かいご飯に塩や混ぜ込みタイプのふりかけなどをまぶしたりして軽く味付けをしておきます。

作り方はとても簡単で、下の写真のように巻きすの上に海苔をのせて温かいご飯を全体に広げてクルクルと巻き込むだけ!

最後にギュッと巻き込んだらしばらく馴染ませ、濡らした包丁でカットすれば出来上がりです。

これなら1つずつおにぎりを握る手間もかからず、巻いてカットするだけであっという間にまとめてたくさん作ることができます。

断面には白ゴマや梅干し、とろろ昆布などをトッピングして仕上げましょう。炊き込みご飯やおこわで作っても良いですね。

おにぎらずでボリューム満点

一時は大ブームとなったおにぎらず。ツナやハムや卵などいろいろな具材で断面をカラフルに見せるアイデアが人気となりましたね。おにぎらずも、全形海苔を活用したおにぎりのアレンジで、ひとつずつにぎるのではなくご飯と具材をのせて包んで作ります。

今回は、炒めた牛肉に焼肉のタレを絡めたものを具材にした、ボリュームのあるおにぎらずにしてみました。

ラップの上に全形海苔を広げ、温かいご飯を中央にのせてから炒めた焼肉、大葉やレタスをのせてマヨネーズをかけ、さらに上にご飯をのせていきます。

対角線上の海苔を重ねながら四角くなるよう包みます。

このまましばらく置いて海苔とご飯を馴染ませてから、後は断面が出るようにカットしましょう。

仕上げに白ゴマをトッピングすればできあがりです。

包んでカットすれば2個ずつできるので、いろいろな具材で作ると味のバリエーションを楽しむことができます。

またこちらの焼肉のほか、きんぴらごぼうや卵焼きなどおかずになるような具材を使えば、おにぎらずだけでも十分な食べ応えで、近所の公園にちょっとピクニックへ!といったシーンでも重宝します。

まとめ

全形海苔を活用して、まとめてたくさん作ることができるおにぎりアレンジについてご紹介しました。

「たわら型や三角形のおにぎりをひとつずつにぎるのは、お出かけ前には時間がかかってちょっと面倒・・・!」

そんなときはぜひのり巻きやおにぎらずなどをお弁当メニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。