神戸屋は1日、人気のワンハンドデリシリーズから「タルタルチキン」と「ピザ」を発売した。前者はタルタルソースとチキンを合わせ、ピクルスがアクセント。後者はトマト味ソース、チーズクリーム、ダイスハムを包み込み「ピザのようなおいしさ」が特徴。2品とも希望小売価格140円(税抜き)。

同社は、19年1月から「ワンハンドデリシリーズ」を展開。惣菜パンの購入頻度が高い就学児を持つ母親や、働く女性は「食べやすさ」を重視しており、同社「ハムマヨ」なども高い人気がある。

しかし、まだまだ市場では、こうしたニーズをとらえた惣菜パンが少ないと考え、コンビニでの人気商品をヒントに開発した。消費者に受け入れられ、大きく売上げを伸ばしてきた。

同シリーズは、もっちり生地に香ばしさをプラスするため、コーングリッツをトッピングしていたが、ポロポロとこぼれやすく「食べやすさ」を損なっているとの課題があった。また生地の評価は高いが、生地感の強さにより具材が少なく感じてしまうとの意見も寄せられたため、コーングリッツをなくし、具材感をより引き出すために、歯切れの良い生地にするなど、リニューアルをかけた。

今月に人気の高いフィリング「タルタルチキン」と「ピザ」を投入することで、さらなる売上げの拡大を目指す考えだ。

◇日本食糧新聞の2019年9月6日号の記事を転載しました。