こんにちは。タイ料理研究家、サクライチエリです。春巻き、ご自宅で作られますか? 自分で作ればさまざまな具材を巻いてバリエーションを楽しめますし、お弁当にも人気のおかずの1つですね。お休みの日にまとめて巻いておいて、小分けにして冷凍しておけば、食べたい時にさっと揚げるだけ。
ところが、私、ずっとモヤモヤしていることがありました。春巻きだけでなく、餃子でもシュウマイでも。毎回、皮が余ってしまうのです。ちゃんと等分に具を分けられなかった自分を責め、もったいないから冷蔵庫に入れておいたら、いつの間にか“カピカピ”になり、結局捨ててしまっていたことも何度もあります。そこで余った皮は、デザートやおやつにしてしまえ! といくつか使い方を考案しました。今回は、春巻きの皮でご紹介します。

そのまま揚げて、チップスとして

【材料】(作りやすい分量)
半端に余った春巻きの皮 あるだけ
塩 適量
お好みのスパイス、ドライハーブなど 適量

【作り方】

  1. 春巻きの皮を食べやすいサイズに切る。
  2. 油でさっと揚げて、塩と好みのスパイス、ドライハーブを振って、チップスとしていただきます。

カレー粉や青海苔を振ってもいいし、ドライバジルでイタリアン風とか、さまざまなバリエーションを楽しめます。また、タイではこうしてそのまま揚げたワンタンの皮などは、お粥や汁麺のトッピングにもされています。ポタージュのクルトンみたいな立ち位置です。

お粥の作り方は、過去の記事でも紹介しております。

風邪の養生食「お粥」をタイ風アレンジでおいしく食べよう

トースターでパリッと焼いて、超簡単パフェ風

【材料】(作りやすい分量)
半端に余った春巻きの皮 あるだけ
ジャムやアイスクリームなど 適量

【作り方】

  1. 小さく切った春巻きの皮をトースターでパリッと焼く。
  2. (1)をパリパリと砕いて、コーンフレークに見立てたら、家にあるジャムとアイスクリームを乗せれば、即席パフェ風になります。

もうちょっとがんばってオシャレに盛り付けると、カフェでも出せそうなパイ風になります。春巻きの皮を小さく切って、パリッと色よく焼いて、ジャムと交互に重ねます。下の画像はリンゴジャムを挟んだので、アップルパイです。

「ごはんを全部食べたら、パフェのデザートが待ってるよ」なんて、こんなステキなものがデザートに出ちゃったら、お子さん、がんばって嫌いなオカズも食べてくれるかも?

4つ切りにして、ミニミニ・バナナの春巻き

これはちょっと手間がかかるパーティー向けです。一口サイズなので子どもも食べやすく、その小ささ、かわいさで、持ち寄りパーティーで受けること間違いナシです。

【材料】(作りやすい分量)
半端に余った大判の春巻きの皮 あるだけ
バナナ、クリームチーズ 適量

【作り方】

  1. 大判の春巻きの皮を4つに切る。
  2. (1)でバナナとクリームチーズを巻いて揚げたら、スイーツ春巻きの完成です。

いかがでしょう? これら、余った春巻きおやつのポイントは1つだけ。焦がさないことです。これらのスイーツは、春巻きの皮を餃子の皮、ワンタンの皮に換えると、それぞれ違った食感になります。餃子やワンタンの皮のほうが、春巻きの皮より厚いので、しっかりとした食べごたえがあります。

これからは、皮が余っても「どうしよう、食品ロス作ってもうた…」と落ち込むかわりに「ラッキー!デザート1品追加できる!」と、お得気分で包み料理を楽しみましょう。