“スッキリ!ドッサリ!” と笑顔でさわやかに女性が喜んでいるCMを見たことありませんか? “便秘歴〇年だったのが…毎日、出る出る!”と喜んでいますね。腸がスッキリすると脳の働きも活発化してきますから、スッキリ!と便秘が解消した女性が心から喜んでいるのが伝わってきます。昔から、便秘は万病の元とも言われますが、1日1回の快便の常識は食生活や運動習慣の変化から当たり前ではなくなっています。便秘に効く飲料やお薬もありますが、できれば毎日の食事からスッキリ!解決したいと思っている方も少なくないでしょう。
そんな方におススメしたいのが『ぬか漬け』を活用した食事です。ぬか床かき回しタイムを毎日1分間作って長年の悩みだった便秘をスッキリ!自然解消しましょう。

簡単ぬか漬けを作るコツは“水入らず”

簡単ぬか漬け《我が家のぬか漬け》を作りましょう。

・容器は食品保存容器、ホウロウ、陶器など家庭にあるものでOK。
・ぬか床は簡単に始められる市販のモノでOK。

*ぬかから手作りする場合は無農薬ぬか、無精製塩をおススメします。(水は使いません)

<我が家のぬか床の作り方>
無精製塩、昆布、いりこやあご、ニンニク、唐辛子などをお好みで入れるとオリジナルぬか床が完成します。

ポイントは、漬ける野菜は下準備で塩もみしないことです。漬ける野菜や果物は栄養豊富で新鮮なみずみずしい水分を含んでいますのでそのまま漬けます。新鮮な水分が栄養豊富なぬかと混ざり合ってから野菜や果物に浸みこんでいくので、ぬか漬けのうま味がより複合します。

ぬか床は生きています(乳酸菌など)。忙しい毎日のなかで1分だけ底から全体をかき回して呼吸させてください。そして、食べる分だけ取り出して洗わず、一口サイズにカットしてください。

取り出したぬか漬けは塩もみしていないので浅漬けです。ぬか漬けに付いたぬかは栄養豊富なのでぬかごと食べるとぬか漬け効果が倍増します。

また、水分が多く出るのでぬか床が緩んできたら、切り干し大根や干し椎茸、高野豆腐などの乾物を漬けて栄養豊富な水分を吸収させると味付けいらずの1品ができます。

ぬか(糠)とは玄米を精米した時に出る果皮、種皮、胚芽のことです。米に含まれる多くの栄養素がぬかに含有されています。野菜や果物をぬか漬けにすると水分が抜けた分、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が凝縮されています。

巻くだけオードブル!ぬか漬けでできる簡単1品

生ハムにぬか漬け(ニンジン、ダイコン、キュウリ、リンゴ)とアボカドを巻いたぬか漬けオードブルです。

ぬか漬けでよく漬ける野菜といえば、ニンジンやダイコン、ナス、カブがあります。リンゴなどの果物でもおいしくできます。果物の甘みと酸味にぬか床の塩味が増して、料理の1品になりますのでお試しください。

味付けいらず!3分クッキング即席焼きそば

【材料】2人分
・ぬか漬け ニンジン、ダイコン等お好み 各10cmくらい
・キャベツ 1/8玉
・タマネギ 1/6コ
・豚こま切れ 300g
・焼きそば麺

【作り方】
1.油を引いたフライパンで、カットした豚こま切れを炒めてから、カットした野菜を入れて炒める。

2.焼きそば麺をほぐして具と絡めて出来上がり。
*お好みで醤油を足してください。

味付けいらず!ぬか漬けキュウリのせジューシー肉

【材料】2人分
・鶏もも(むね) 1枚
・ぬか漬けキュウリ 1本
・付け合わせ野菜(ナスがオススメ)、果物 お好み

【作り方】

1.鶏ももに斜めにカットを入れて皮の面から焼く。(早く火が通る)

お好みで黒コショウを振ってください。

2.鶏ももを裏返す際にナスを入れる。

ナスには鶏モモの脂の飛び跳ね防止とうま味を吸収する役割があります。

3.焼きあがったらスライスして器に盛り付けてから、千切りぬか漬けキュウリをのせる。

ぬか床をかき回すひと手間の嬉しいおまけ

手に残ったぬか床で洗顔すると、角質除去、美白、保湿などお顔のお手入れにも活用できます。敏感肌の方は刺激が強い可能性があります。

毎日の調理にぬか漬けを活用すると、余分な味付けがいらずひと手間が省けます。調味料が減ると食材の味を楽しみながら身体と懐に優しい食生活に変わってきます。

昔は、便秘といえば女性特有の症状でしたが、最近は食生活や生活習慣の変化で老若男女問わない悩みのようです。病気ではないけれど不快な思いは解消して腸と脳をスッキリ!して過ごしたいですね。