京都の焼肉店で、突き抜けたセンスのホルモン焼きが登場し、話題をさらっている。京都を中心に創業30年以上の焼肉店を複数展開する「やる気」直営の「焼肉バルやる気 四条河原町店」で大人気の名物メニュー、「レインボーホルモン」だ。

注文せずにはいられない抜群のインパクト

「レインボーホルモン」は、七色の彩りが目にも鮮やかな異色のホルモン盛り合わせである。ホルモンとは思えないカラフルな見た目のインパクトは抜群で、もちろんお客はスマホでパシャッと写真におさめ、SNSで拡散する。

「レインボーホルモン」980円(税抜き)和牛のホソを使用した七色のホルモン。バジル、ミント、赤ワイン、唐辛子、カレー、レモン、明太子で味付けをしている

「やる気」グループの商品マーケティング部・吉神弘記氏によると、このユニークなホルモンメニューを開発したのは、「女性客にホルモンのおいしさをもっと知ってほしかったから」というのが大きな理由とか。「女性客はホルモンをあまり好まない方が多い。でも、ホルモンは焼肉の醍醐味の一つです。そこで、女性客が思わず注文したくなるよう、見た目がきれいでユニークで、他店にはない一皿にしようと考えました」(吉神氏)というわけだ。

ホルモンのうま味にそれぞれの風味がプラスされ、飽きずに何個も食べられる

盛り付けられたその様子はまるでカラフルな絵の具パレットのようだが、実はただのキワモノ系メニューとはまったく違い、味の満足度がすこぶる高いのだ。

「ホルモンの真髄をしっかり味わってほしい、という思いから、味には特にこだわり、和牛のホソ(小腸)を使っています。和牛のホソは、脂の付き具合やコク、香りの良さが格別で、他店のホルモンとはひと味もふた味も違う」と、吉神氏は胸を張る。

異なる風味が楽しめる

この和牛ホルモンに、赤色=唐辛子ダレ、オレンジ色=カレーソース、黄色=レモン塩ダレ、ピンク色=明太子の塩ダレ、緑色=バジル、青色=フレッシュミント、紫色=赤ワインで味付けし、それぞれ天然色素で鮮やかな彩りを補っているという。

コクと風味、適度な軟らかさの三拍子揃った上質の国産ホルモンの味わいがしっかりしているため、七色の風味がそれぞれ異なる魅力的な後味となり、うま味を引き立てている。

「面白半分で注文するお客さまがほとんどですが、恐る恐る食べてみて、そのおいしさに感動し、ホルモンファンになる方も多いんですよ」と、吉神氏は語る。

「焼肉メロン」1,280円(税抜き) 生ハムメロンならぬ「焼肉メロン」も人気の一品。お客の目の前でバーナーで肉を炙り、提供するのだ

●店舗情報
「焼肉バルやる気 四条河原町店」
経営=やる気
店舗所在地=京都府京都市中京区河原町通蛸薬師下ル塩屋町333-1
開業=2017年7月
席数=62席
営業時間=17時~24時、日・祝日16時~24時。無休
平均客単価=2800~3500円

◇外食レストラン新聞の2019年4月1日号の記事を転載しました。