NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションと実践女子大学の斎藤明准教授は、同社が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」の会員モニターを対象として「海外旅行・海外出張(アウトバウンド)時の海外訪問先への日本からの土産」の現状と課題を調査し、1日に結果を公表した。
調査の結果、アウトバウンド時の日本土産として、伝統的な「和菓子」に加え「菓子・スナック菓子」の比率も高く、日常的な菓子が日本発の土産として意識されていることなどが分かった。

購入場所の百貨店や空港商業施設には、利便性だけでなく「日本らしいに対する提案力」への期待もうかがえる結果となった。

海外訪問先への土産では、「和菓子(49.4%)」が最も高い割合を示し、続いて「菓子・スナック菓子(34.6%)」「和食材(25.1%)」「和雑貨(21.8%)」との結果となった。伝統的な「和菓子」に加え、「菓子・スナック菓子」の割合も高く日常的な菓子が日本発のお土産として認識されていることが分かった。

また、海外訪問先への土産を購入した場所として、大半の品目で百貨店が多く、いくつかの品目では空港商業施設を挙げる回答が多いことがうかがえる結果となった。

百貨店や、空港商業施設への要望としては、「包装・梱包」「品揃えの充実」に加えて「英文での製品特徴やブランドの歴史などについての説明書の用意・荷物同封」や「日本らしいものへの提案力」などの、ソフト面での対応に対する期待があることが分かった。

さらに、百貨店に対しては「店舗で購入後、海外渡航時に空港での受け取り」への要望や、空港商業施設に対しては「事前にネットで購入し、空港で受け取り」といった利便性に関する要望がうかがえる結果となった。

アウトバウンド時の訪問先への土産の具体的な品目について、自由回答の結果をもとにランキング形式でまとめた結果、「和菓子」は、日持ちの長い品目が上位を占めた。「菓子・スナック菓子」は、「ポッキー」「柿の種」「白い恋人」といったより具体的な品目が挙げられた。

◇日本食糧新聞の2017年6月7日号の記事を転載しました。