子育て応援ライターのテミタ夏です。今回は「スーパーで唐揚げ買ってきた」日の「副菜」と「添え」を和・洋・中でご紹介します。
私は複数の調理師さんとお仕事をする機会をいただいて、プロの技に見惚れたり、その知恵の幅広さに驚いたりする毎日を過ごしています、何のことはない、調理補助をしているだけなのですが。その「プロの知恵」ですが、とりわけ「添え」という概念の便利さ、素晴らしさは素人の私にとっては大発見でした。

メインの唐揚げに合わせたい「添え」は

「主菜」があって「副菜」があります。メインのおかずが主菜、それに合わせる野菜料理を副菜とするパターンが一般的。いわゆる「定食」のスタイルです。見た目や味もさることながら、栄養的に考えて作られることも多いですよね。

次に「添え」ですが、焼き魚には? そう、大根おろしを「添え」ますよね。煮魚だったら? ついでににんじんを煮て「添え」ると、彩がきれいです。メインのお料理と同じお皿に盛り付けて、彩や味に変化をもたらすお料理のことを「添え」と呼びます。

外食の時、お皿を目の前にして「わぁ、きれい!おいしそう~」って感激するとしたら、そこにはメインのお料理の他に「添え」がうまく配置されているはず。

家庭料理では見逃されがちなこの「添え」こそ、「プロがそのセンス、知恵、発想力をさりげなく発揮している部分だな、さては!」って見抜いたのがプロのおばちゃん、テミタ夏(笑) もしこの「添え」をうまく使いこなすことができたら、おうちごはんがワンランクアップする? しかも 簡単に、10分で。

そこで「唐揚げ買ってきた!」ときの「添え」と「副菜」を、和・洋・中のバリエーションでご紹介。基本の食材として「キャベツと大根」、アレンジ食材もいくつかご案内いたします~。

【洋風】洋食屋さんの配置を思い出そう!

まずは定番、洋風からどうぞ! 唐揚げが洋食かどうかはさておいて(笑) まずはジャン!

手前にメイン、奥に「添え」を置くのが洋風の配置です。千切りキャベツが洋風の添えかどうかもちょっと置いといていただきましょう(笑)千切りキャベツは切るだけでOK、今はカット野菜も売っていますし、簡単ですね。

もし「唐揚げ、全員分足りるかな…」って思ったら、キャベツはサラダに回ってもらって…

レトルトパウチ食材、「サラダビーンズ」を「添え」るのも手です! お豆の食べごたえはお肉に引けを取らないから、画像の1皿を2人前にしてもOK! そのまま食べられるお豆、簡単に味付けして盛り付けるだけ。画像はケチャップで薄味ソテーしたものです。

この作戦、じゃがいもなど芋類やかぼちゃも使えます。小さめに切ってレンジで加熱、ドレッシングやマヨネーズで和えて添えたり、玉ねぎやにんじんと彩りよくソテーしても。「添え」だから、手の込んだことをしなくても、簡単でOK。

「添え」でボリュームを操るなんて、料理の腕がワンランクアップしてるかも~♪

「副菜」は「大根とベーコンのコンソメ煮」。炒めたベーコンと小さくダイスカットした大根をコンソメで煮ただけ。大根は小さく切ると10分でおいしく煮えます。大根の代わりに白菜を使って「白菜とベーコンのコンソメ煮」でもとってもおいしくて、葉野菜が根菜よりはやく煮えるところからも、さらなる時短が可能になります!

煮込みって簡単なわりに意外と子どもにも人気で、特にベーコンやハムが入ってると、それだけで「わぁ☆」って気分になるんだって(笑)byセガレ

【中華風】いつもの味に飽きたら風味を変えてみよう!

テミタの「何となく」のイメージなのですが、中華って「丸く、まぁるく」盛り付けるのかなって。

「添え」は「キャベツの香味和え」。にんにく、しょうがのすりおろしと醤油を混ぜて、サッとゆがいたキャベツに和えるだけ。唐揚げと一緒に食べると、香りと食感が加わって印象が変わります。

「副菜」は「大根のオイスターソース炒め」。拍子木切りにした大根を強めの火力でバリバリッと炒めて、オイスターソースを絡めただけ。10分炒めると染み染みでやわらか、サッと炒めると歯ごたえがおいしい。お好みでどうぞ。ピーマンで作ってもおいしい!

香味和えのバリエーションは、もやしがおすすめ。作り方はキャベツと同じ、サッとゆがいてぎゅっと絞ったら、香味醤油で和えましょう。

【和風】こってりをさっぱりヘ変換!

和食の場合、「添え」はメインのお料理の手前、右側に置くことが多いようです。

焼き魚に大根おろしが合うなら、同じタンパク質で脂質をまとった唐揚げにも大根おろしはバッチリ合います。一度お試しいただきたい!

「副菜」は「キャベツのゆかり和え」。千切りキャベツをふりかけの「ゆかり」で和えただけ。ゆがいて絞ってから和えてもマル。ゆかり和えは細切りにしたキュウリでもおいしいし、ふりかけ友達(?)で「塩昆布」和えにしてもおいしいですよね。

献立は掛け算でバリエーションは無限!

「知っている」か「知らない」かだけで、幅が大きく広がっていくんだって気付いたことがありました。生のキャベツ、ゆでキャベツ、蒸しキャベツ、炒めキャベツ、煮キャベツ。調理法で5パターン。

塩・コショウ、ドレッシング、ポン酢和え、味噌和え…。味付けでも数えきれないパターンが展開します。「醤油和え」も加えて仮に少なめの5パターンとしましょう。にんじんと合わせたり、もみのりを天盛りしたり、キュウリ、わかめでもイイ、もやしでもイイ。

どうなります? キャベツだけでもう「5×5×5=125」パターンできちゃうことになります。これを食材ごとに考えていくと…(だめだ、数えられない…算数苦手、笑)

メインのお料理が同じでも、「副菜」「添え」、盛り付けスタイルが違うと別の献立になります。定番に飽きたら、ちょっとずつ違う味に挑戦してみましょう。チャレンジした数だけ、お料理の腕前は掛け算で広がって広がって、もう無限です!