サントリー食品インターナショナルとカルビーは、共同で朝食市場に風穴を開けるべく、新たな朝食提案を行う。両社の主力ブランドの「ボス」と「フルグラ」による“食べるカフェラテ”“フルグラ・テ”だ。両社が共同開発した「ボス ラテベース スイートメープル」を5月30日から新たに投入し、忙しい日本の女性を応援するべく、栄養などの質を伴う、豊かな時短を朝食市場で提案する。流通各社に対しては、両社本部担当のセールスや店舗担当がタッグを組み、全国5000店規模での提案や展開を行うことで、さらなる拡大に取り組む。

新たな朝食提案として取り組む“フルグラ・テ”は、両社が共同開発し、新発売した「ボス ラテベース スイートメープル」を家庭内でカフェラテとして飲むだけでなく、「フルグラ」にかけることで、ザクザクとした食感や香ばしい味わいがさらに楽しめるというものだ。同品は両社の開発担当者が一堂に会し、「ラテベース」「フルグラ」それぞれの分析をしっかり行い、どちらにもおいしく楽しめる中身設計を追求している。

柳井慎一郎執行役員ジャパン事業本部ブランド開発第二事業部長は「濃縮コーヒー『ボス ラテベース』シリーズは、既存の『ボス』ブランドでは獲得しきれなかった女性や主婦層からの支持や家庭内(イエナカ)での飲用シーン創出を図ることができたが、まだ、伸びしろがあると考えている。ユーザーの飲用実態を見ると朝食シーンでの登場が多いことなど、消費実態の親和性があり、主婦層からの支持も高い『フルグラ』とのコラボレーションを行うことで、新しい朝食提案に加え、新商品投入による飲用機会の提供を行い、さらなるユーザーの拡大を目指していきたい」と語った。

今回のコラボレーションに至った背景には、両社の共通の思いがあるという。「“時短を豊かに”忙しい日本の女性を応援」するという共通のビジョンだ。

第二の柱となる朝食事業が伸長するカルビーは、「フルグラ」とヨーグルトの組み合わせなど、「お友達の作戦」戦略で、単なるシリアルとしてではなく、朝食のアレンジ多彩な万能素材として、さまざまなメニュー提案を行い、伸長を継続している。

網干弓子カルビーフルグラ事業本部企画部部長は「両品とも、時短と栄養面などの質を提供できる商品同士として、タッグを組み、忙しい現代人の消費生活に貢献していくことに、このタイアップの意義があると考えている。伸長するコーヒーを“お友達”として、強力にタッグを組むことで、朝食市場に新たな風穴を開けていく」と意気込みを語った。

柳井慎一郎サントリー食品インターナショナル執行役員(左)と網干弓子カルビー企画部部長

◇日本食糧新聞の2017年6月5日号の記事を転載しました。