コンビニチェーンは、1カップで満腹感と栄養バランスのよい「一食完結型サラダ」の品揃えを充実している。健康・美容への関心の高まり、調理時間の時短・簡便ニーズ、単身・2人世帯の増加を背景にコンビニのカップサラダは伸長している。17年はカップサラダが脇役から主役へ飛躍の年になりそうだ。

ローソンは、17年度のサラダ売上高を前年比25%増の250億円を見込んでいる。今年2月にサラダ売場を棚4段から5段に増やし売上げが前年比50%以上伸びた。これを受け5月中旬から約1万店のサラダ売場を拡大した。

特に、雑穀やパスタを加えた300円以上の一食完結型と、200~249円の商品を増やし、サイズも価格も「大・中・小」が選べる品揃えにした。一食完結型は「ローストビーフのサラダ」498円、「こんにゃく麺と蒸し鶏のサラダ」330円などを順次発売する。

女性客が多いナチュラルローソンはサラダが32品目と充実していたが、新たに野菜中心の弁当「ベジめし」(3品、399~530円)を新発売。1日に必要な3分の1の野菜(117g)と十六穀米のご飯や鶏肉、ビーフンなどを組み合わせた。

ファミリーマートは5月23日に一食完結型「雑穀のビビンバ風ボウルサラダ」498円を発売した。サラダ需要の高まる夏季に向けて、雑穀やパスタを加えてボリュームアップしたボウルサラダを順次投入していく。

スリーエフは、5月からサラダを刷新した。刷新ポイントは(1)主要野菜を国産化(2)冷蔵流通で野菜の鮮度維持(3)見やすく、食べやすいパッケージに改良。国産釜揚げしらす、蒸し鶏、チアシードなどをトッピングした12品目を順次投入する。

◇日本食糧新聞の2017年5月31日号の記事を転載しました。