田丸屋本店は12月22日から、わさび製品「わさビーズ」=写真=の市販を開始した。「料理をもっと華やかに キラキラわさび」をコンセプトに開発した。わさびをカプセル状にしたもので、かんだ瞬間にわさびオイルがはじけ、辛味と香りが広がる。売上げ目標は3億円。23g入り、550円で要冷蔵品。

わさびの辛味成分は揮発性で、料理に添えると全体がわさびの味になるが、カプセルに閉じ込めたことで、かんだところだけ辛味とわさびの味が楽しめる。

わさび葉の成分を使った透明感のある自然な緑色で、いなり寿司、軍艦巻き、海鮮丼のトッピングのほか、カルパッチョ、ローストビーフ、ピザなどにちりばめたり、スイーツのアクセントとして訴求している。ターゲット層は「キラキラな毎日を送る女性」だという。

当初は業務用の提案だった。10月からマカオの高級和食レストランで採用され、年明け以降、国内外で順次メニューに採用される。

同社のSNSで紹介したところ、1万4000件以上の「いいね!」を獲得、一般消費者から販売の要望が多数あり、市販することになった。

同社は創業140年のわさびの総合商社で、わさび漬けを中心にさまざまなわさび加工品を開発、販売している。

◇日本食糧新聞の2018年12月26日号の記事を転載しました。