田丸屋本店は業務用の粒タイプわさび製品「わさビーズ」を10月、新発売した。同品は静岡県産の本わさびとその辛さ成分を主原料に、海藻由来のゼリー状の皮膜で包み、イクラのように仕上げた、これまでに無い新感覚のわさびだ。1粒かむと、本わさびの爽やかな香りと刺激的な辛味が広がる。

「わさびを料理に加えると、全体の味がわさびの香りと辛さに染まってしまうところがある。かんだときにわさびの魅力が瞬間的に味わえ、料理の味を引き立てる『トッピングするわさび』を追求した」と、同社R&D部の柘植由美子開発課長は話す。

澄んだ黄緑色の宝石のような見た目も美しく、数粒乗せるだけで料理に華やかさが加わる。「和の料理だけでなくカルパッチョや肉料理、ピザ、スイーツなどにも好適。イクラと混ぜて使っても、色が映える」と、柘植開発課長が語るように、わさびの用途をさらに広げる製品だ。

SNSでも「ジュエルわさび」との表現で話題を呼んでいる。「いつ市販されるのか」との問い合わせも多数寄せられ、同社では業務用だけでなく、年内の市販展開を目指している。

◇日本食糧新聞の2018年11月21日号の記事を転載しました。