石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。石川県小松市には「小松塩焼きそば」という名物があります。小松市には何軒か塩焼きそばの人気店があり、近くの県の人が食べに来るほどだとか。
塩焼きそばは、豚肉、もやし、ねぎ、人参などが入り、大人も子どもも満足できる料理です。今回は、この塩焼きそばをつくり、アレンジ料理として子どもも大好きな焼きそばパンもつくってみます。

小松の名物・塩焼きそばとは?

小松市には塩焼きそばを提供する中華料理店が何軒かありますが、中でも「餃子菜館 清ちゃん」「なおけん」「餃子菜館 勝ちゃん」などが有名です。それぞれの店によって特徴があり、味つけも違います。

小松塩焼きそばは60年ほど前にはじまった料理です。ある店の店主が小松にはない味を探して旅立ち、中国の炒めそば「チャーメン」をもとにつくったのが「小松塩焼きそば」です。その店主というのが「餃子菜館 清ちゃん」の店主なのだとか。

その後、ほかの店も塩焼きそばを提供するようになり、現在8店で塩焼きそばを味わうことができます。塩焼きそばの特徴としては、「太麺をつかうこと」と、「豚肉、もやし、ねぎ、人参などが入っていること」が挙げられます。

石川県小松市のソウルフード・小松塩焼きそばを家庭でも簡単につくれないかと考えました。また、アレンジ料理として子どもも大好きな焼きそばパンにすることを思い立ちました。

参照サイト:小松名物 塩焼きそば

小松塩焼きそばを作ってみよう!

【材料】(2人分)
焼きそばの麺(太麺) 2人分
豚肩ロース 100g
人参 1/3本(30グラム)
ねぎ 1/2本
もやし 1/2袋

オリーブオイル 大さじ1/2

鶏がらスープの素(市販) 小さじ1/2
水 50cc
塩 小さじ1弱
醤油 小さじ1
コショウ 少々
ごま油 少々

※アレンジ食材としてパンも用意します。

【作り方】
1.人参は細切りに、ねぎは斜め薄切りに、豚肉は1cm幅くらいに切る。

材料はこれくらいの大きさに切ってくださいね。

2.フライパンにオリーブオイルをひき、豚肉を炒める。

オリーブオイルをひき、豚肉を先に炒めましょう。

3.(2)に野菜を入れて、水50ccを温めて鶏がらスープの素を溶かしたものをフライパンに入れて、強火で炒める。

豚肉に火が通ったら野菜も入れて炒めます。そのとき、市販の鶏がらスープの素をお湯に溶かしたものを入れて、味をしみ込ませます。マグカップなどに水50ccを入れて、電子レンジで温めると早いですよ。

4.麺を入れ、○の調味料を入れて水気がなくなるまで強火で炒める。最後にごま油を少々かけて、つやを出す。

小松塩焼きそばを食べてみよう!

アツアツのできたてを食べてみます。麺や野菜に鶏がらスープの素を吸わせてあるので、味に深みがあって本格中華の味に仕上がりました!

「塩味だけでは、あっさりしすぎるのではないか?」と考えるかもしれませんが、醤油やごま油の風味もあって、コクのある焼きそばになりました。

「焼きそばはソース焼きそばが多い」という方も、ぜひつくってみてほしいです。シャキシャキしたもやしや人参、ねぎを食べていると、「太麺だからこの料理に合うんだ」ということがわかりました。

小松塩焼きそばを焼きそばパンにアレンジ!

小松塩焼きそばがもし余ってしまったら、焼きそばパンにしてみましょう。ホットドッグ用のパンに挟んで食べてみます。温めて食べると、塩味が効いていてソース焼きそばパンとは違う味わいがあることに気づきます。

小松塩焼きそばは、あっさりとしたパンとも相性がいいですね。冷えてもおいしいので、子どものお弁当にもよさそうです。手早くつくれるので、休日の朝食にもピッタリですね。

皆さんもぜひ、小松塩焼きそばを家庭でつくってみてください。簡単につくれるレシピを紹介しました。「今日はちょっと違うやきそばを食べたい」というときにもおすすめですよ。