伊藤忠食品は、昨年から販売を開始した健康訴求の自社ブランド「からだスイッチ」から、タンパク質を手軽に補給できる大人向けの粉ミルクを発売した。飲み物に加えたり、料理の調味料にも使えるなど、さまざまな食シーンへ対応。8月から生協やスーパー、EC向けに順次発売している。

商品名は「おとなのミルク習慣プレミアム」(写真)。栄養価の高い粉ミルクにホエイ由来のミルクプロテインを3700mg配合した高タンパク商品。内容量は240g、希望小売価格(本体価格)1500円、1日の摂取目安量は20g程度。賞味期限は2年。

日々の食事で不足しがちなタンパク質を習慣的に摂取できるよう粉末状にし、コーヒーや青汁などの飲み物に混ぜることはもちろん、パスタやミネストローネなど料理の調味料としても使用することができる。日本人の1日当たりのタンパク質摂取量は約20年前と比べて1割以上減少し、81.5gから68.5gとなっている(厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査報告」)。

人口に占める割合が増えているシニア・シルバー世代にとって筋力低下は転倒を引き起こす要因ともなり、それによる骨折などから介護が必要な状態になる場合もある。「おとなのミルク習慣プレミアム」はシニア・シルバー層を中心に、タンパク質不足を感じている全ての層の活発な生活をサポートしたい考え。

同社の「からだスイッチ」ブランドは「より健康に、いつまでも若々しく生活するために、おいしく最適な食事バランスを通じたヘルシーなライフスタイルに『スイッチ』すること」がコンセプト。昨年からシリーズ販売を開始し、これまで健康茶や青汁、乳酸菌配合のアーモンドなど、健康に特化した商品10アイテムを展開している。

◇日本食糧新聞2018年9月3日号の記事を転載しました。