美しい青い花を咲かせる亜麻。本来は繊維用作物(リネン)ですが、近年はアマニオイル、アマニシードなどさまざまなものに製品化されています。生産量の6割がカナダ、中国、ロシアなどの寒冷地。カナダのアマニ市場には550種類以上の製品が販売されています。国内流通品はほとんど輸入品ですが、北海道の十勝・更別村で貴重な国産アマニ製品が作られています。使い方がイマイチ分からないという方のためにおいしくて効果的な食べ方の提案です。

青汁蒸しパン アマニオイル添え

アマニ油は酸化しやすく、光・酸素・温度に弱いので加熱せずそのまま使うのがおススメ。簡単に出来る蒸しパンにアマニオイルを添えて。おやつにぴったりなので、お子さんからご年配の方まで先入観なしにアマニオイルをお試しください。

<材料>(直径6cm型 5~6個分)
市販のホットケーキミックス 1袋(150g)
卵 1個
青汁 80cc
長芋 100g
青汁パウダー 1袋(加えると色がより鮮やかになる)
アマニオイル 小さじ2

<作り方>

1.ボウルに卵と青汁を入れて混ぜ合わせ、粉と青汁パウダーを入れ、よく混ぜる。
2.1cm角に刻んだ長芋の半量を加えカップ型に入れ、残りの長芋を表面にのせる。
3.12分ほど蒸し、竹串を刺して何も付かなければ出来上がり。アマニオイルを添えていただく。
4.温かくても冷めてもしっとり美味しくいただけます。

納豆にアマニオイル

ただ加えるだけの簡単レシピ。これを習慣にすると毎日小さじ1杯(1日の摂取量)がクリアできます。
納豆1パック(40g)に刻んだ貝割れ大根、酢、醤油、アマニオイルを適量加えよく混ぜます。
お好みの野菜サラダに加えると、納豆ドレッシングとして楽しめて減塩にもつながります。

野菜ジュースやスムージーにアマニオイル

お好みの野菜や果物でジュースを作り、アマニオイルを10滴ほどプラスします。
1カップ分(バナナ40g、人参15g、小松菜10g、牛乳20cc)をミキサーにかけます。
アマニシードは胡麻と同じ感覚で使えますが、胡麻よりプチプチ感が残り香ばしいです。食物繊維が豊富、水分40%以下の食品では5番目に水溶性食物繊維が多く、そのまま食べられるものとしては第1位です。

亜麻の実入りパン

<材料>(パン一斤分)
強力粉 290g
牛乳 200cc
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1
米油 大さじ1
ドライイースト 小さじ1
亜麻の実 大さじ2

<作り方>

1.材料を全部混ぜ合わせ、生地が滑らかになるまでこねる(ホームベーカリーを使うと楽)。
2.ボウルに生地を丸めて入れ、温かい場所で40分ほど置く(一次発酵)。
3.生地を4等分し、丸めてオイルを塗った焼き型に入れ、さらに40分二次発酵させる。
4.180度Cのオーブンでこんがり焼き目が付くまで20分ほど焼く。
5.ホームベーカリーにセットして焼き上げてもOK。

体内で作れないオメガ3系オイル、油は上手に使い分ける時代

『食品標準成分表2015年版(七訂)』にアマニ製品の項目が加わり、さらなる注目を集めています。オイル、シード(粒状)、粉と、用途別に使い分けると違う食感が楽しめます。

健康に良いといわれるアマニはα-リノレン酸、食物繊維、リグナンを豊富に含んでいます。生活習慣病、認知症予防、脂質代謝改善などが期待され、現代人は積極的に摂りたいオイルです。

今回は十勝産のアマニオイルとシードをご紹介しました。7月過ぎになると亜麻畑は涼しげな青い花が一面に咲き乱れ、そのシーンは感動的です。ただ、花は午前中だけ咲き、お昼を過ぎるとハラハラと散り、翌日は別の花が咲き…と、約20日間が見ごろです。