リサーチ・アンド・ディベロプメントは、総務省の家計調査で毎年話題になる「餃子(ギョウザ)」に注目して日本全国の18~69歳の女性を対象に「自宅で食べた夕食メニュー」でアンケートを実施した。
家計調査では含まれない「冷凍餃子」「手作り餃子」も含めた夕食メニューでの登場率を分析した結果、2017年自宅の夕食で「餃子」登場率ランキング全国1位は群馬県で、静岡県は2位、栃木県は3位だったことが分かった。

宇都宮市や浜松市など餃子で有名な地域は餃子の消費金額が高く毎年全国1位を争っているが、これは総務省家計調査の支出額が元になっている。

購入額が高ければ消費量も高いと推測できるが、家計調査を元にした餃子消費量ランキングでは「調理食品」として餃子の支出額を調査し、「冷凍食品や外食餃子」「手作り」した場合も含まないため、「家庭で食べた餃子量」を正確に表しているかは分かっていなかった。

今回同社では、調理食品に限らず冷凍餃子や手作り餃子も含めた「家庭の夕食における餃子登場率」を分析したところ、17年は群馬県が餃子夕食登場率1位だった。

群馬県では、栃木県や静岡県に比べて、餃子を選んだ理由として「冷蔵庫の材料や残り物を活用したかったので」の割合が高いことが特徴で、群馬県はキャベツの生産量が高いことからも、群馬県の女性にとって餃子は「手軽な一品」として親しまれている姿が浮かび上がった。

また、群馬県では餃子単品ではなく、他のおかずと一緒に食べられていることや、静岡県と栃木県では餃子単品でメーンのおかずとして食べる割合が高いが、群馬県では他県と比べ、「餃子+1品」も高く、他のおかずと一緒に食べられることも多いことなどが分かった。

◇日本食糧新聞の2018年7月25日号の記事を転載しました。