マヨネーズの魅力の一つ、“線描き”。細く鮮やかなラインは多彩な料理に食欲を喚起する見栄えを付与、メニューそのものの付加価値を高める。キユーピーは8月3日から、「キユーピー マヨネーズ」350gを対象に、3本同時で鮮やかな“線描き”ができる「3つ穴キャップ」を新たに採用する。消費者の要望に対応するもので、従来のキャップ口より細く線を描くことが可能。さまざまな料理をマヨネーズで演出できる楽しさを訴求する方針。

導入する「3つ穴キャップ」はキャップを開けると3本の“線描き”が、キャップ自体を外すと星型の“絞り口”がそれぞれ使える。従来までの細口・星型の2通りに絞り出せるダブルキャップ機能を踏襲しつつ、細口の穴を三つにして径を小さくすることで線描きの楽しさを向上させた。

同社では15年から、期間・数量限定で「3つ穴のキャップ」のオンパックを実施、好評を得た。また、定番としての発売を求める声が非常に多く、今回、定番採用品として全国発売に踏みきる。変更するのは350gのみで、130gや200g、450gには従来の1つ穴のダブルキャップを継続する。

マヨネーズの代名詞である「キユーピー マヨネーズ」だが、18年は自立式ポリボトルが発売60周年を迎えている。

同社では25年3月に国内初のマヨネーズの製造・販売を開始。58年発売の自立式ポリボトル容器は市場の重要な拡大要因とされており、従来の瓶容器からそのまま絞り出せる自立容器へ進化させることで、使い勝手を大幅に向上させた。同時期に国内食卓にサラダが本格的に普及したことも重なって、市場が急速に拡大したといわれる。

同社ではマヨネーズ以外でも今後、使い勝手や保存性、環境配慮など多彩な観点で容器改良を行う方針。

◇日本食糧新聞2018年7月13日号の記事を転載しました。