なぜ早朝からラーメン屋へ?藤枝名物の「朝ラー」【7月11日は、ラーメンの日】
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静岡県在住の元祖農業ガール・藤野いち子です。7月11日はラーメンの日です。この記念日、2017年に一般社団法人日本ラーメン協会が制定しました。意外にも最近のことなのですね。日本全国に名物ラーメンがありますが、藤枝朝ラーメンのように、おいしいだけではなく、地域の食文化となっているラーメンは少ないでしょう。
なぜ朝早くからやっているの? なぜ、温かいのと冷たいのを両方食べるのが通なの? 家でも作れるの? そんな疑問にお答えしたいと思います。
あっさりしょうゆ味の「志太系」ラーメン
藤枝朝ラーメン、略して「朝ラー」のお店の多くは朝7時台に開店し、麺がなくなり次第閉店になります。私も地元に住んでいながら「朝ラー」に縁がなかったのは、「お昼食べに行こう」という時間帯に既にお店が閉店していたからです。
「実はおいしい」という評判を聞いて、食べることが何よりも好きな夫と誘い合って行ってから、そのおいしさと食べやすさのとりこになりました。朝ラーの中でも特徴的な「志太系(しだけい)」と呼ばれるかつおだしの効いたあっさりしょうゆ味のラーメンは、一般的に認知されているラーメンとは別物で新鮮な感覚です。
静岡県内は茶畑が多く、静岡県中部の志太地区も、島田茶・藤枝茶・岡部茶の産地です。茶市場が開くのは早朝であるため、茶業関係者は早朝に仕事を終えてから腹ごしらえをするようになり、それでラーメン屋の開店時間も早くなった、ということらしいのです。
参考サイト:
藤枝朝ラー文化研究会公認ホームページ
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温かいラーメンと冷たいラーメン両方注文して食べる人も
藤枝朝ラーの中でも「志太系」と呼ばれるものが、より地域の特色を反映しているラーメンになります。
志太系はかつおだしの効いたしょうゆ味のスープで脂はほとんど浮いておらず、麺はストレートで細くコシがあります。トッピングされているのは脂が少なくヘルシーなチャーシュー・ネギ・紅生姜・海苔。温かいのと冷たいのがあり、冷たいものには何とワサビがついています。
一見普通のラーメンのように見えて、食べてみるとまったくの別物だと実感することでしょう。
量が少なめで胃にもたれないから、温かいのと冷たいのと両方注文して食べる人が多いんです。1杯あたり500円~600円なのですが、両方頼むと1000円オーバーですね。主婦としては懐が痛いなあ。
藤枝朝ラーメンを家でも作りたい
さて、ここまで読むと、「朝ラーを家でも食べてみたい」とお思いでしょう。今回はどこのスーパーでも手に入る食材で、志太系朝ラーを再現します。
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近所のスーパーで手に入れた麺です。乾麺の中華麺が向いていると思います。今回は揖保乃糸(いぼのいと)の中華麺を使用することにしました。ちょっと黄色っぽい麺です。
では、スープを作りましょう。だしが効いているとおいしくなるので、かつおだしを取ります。鍋にお湯を沸かして沸騰したら弱火にし、かつお削り節をひとつかみ入れて3~4分。ざるなどで漉します。
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このだし汁に、めんつゆ(濃縮タイプ)と中華スープの素(「味覇」「創味 シャンタン」など)を少々入れて味を調えてください。
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そして、麺を表示どおりに茹でます。冷水でしめて、盛り付けます。トッピングはチャーシュー・ネギ・千切り紅生姜・海苔・ワサビです。
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再現! とまではいきませんが、志太系朝ラーの味に近いものに仕上がりました。もちろん本家本元のほうがおいしいに決まっていますが・・・
藤枝の地域食文化になっている藤枝朝ラー。最近は通販でも取り扱いがありますが、地元のお店で食べる朝ラーはまた格別です。静岡県藤枝市に、午前中に立ち寄る機会があればぜひ味わっていただきたいと思います。
藤枝に行くのは難しいなあ・・・という方も、ぜひいつも食べているものとは一味違う、志太系朝ラーを自宅で作ってみてくださいね。
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