アサヒビールは液色が透明な発泡酒「クリアクラフト」(樽詰10L)のテスト販売を、グループの直営4店舗でスタートした。「涼しげな印象を与え、最盛期を目前に“これまでにない驚き”を提案する」(同社)。今後は、店舗でのアンケート結果などを商品開発に反映させ、8月末までに中身をブラッシュアップする考え。昨年から始めたビール類の新たな需要創出の可能性を探る取組みの一環だ。

「クリアクラフト」は、ビール系新ジャンルの製法をベースに、着色しない原料を使うことで、すっきりとした味わいと透明な液色を実現した。価格は1杯500円(税込み)で、9000杯の販売を予定する。アルコール分は5%。東京では本社隣の「TOKYO隅田川ブルーイング」など3店、関西では大阪市淀川区の「BW STATION」で販売する。

同社では、昨年から研究開発本部傘下の開発プロジェクト部で七つの新商品を開発し、直営店舗で試験的に提供してきた。来店客との対話やアンケートを通じ、味わいや商品名などに関する消費者のニーズを確認する狙い。

◇日本食糧新聞の2018年7月4日号を転載しました。