岐阜のソウルフード、五平餅がいま熱い! 火つけ役は、岐阜県を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』。漫画家・秋風羽織(豊川悦司)に憧れる主人公が差し入れした、祖父(中村雅俊)が焼く五平餅をひと口食べて思わず「うっま!」「これは真実の食べ物だ!」と叫んだことから人気に火がつきました。
「どうしても食べてみたい!」という食いしん坊根性から、ドラマで料理指導をされている吉岡秀治さんのレシピを参考に作ってみました。甘辛味噌だれを使って、全部で7つの料理に展開してみました。

こんがり焼いた五平餅! 香ばしい味噌の匂いが部屋じゅうに

岐阜県の中央自動車道・屏風山PAなどの名物でもある「五平餅」は、落花生やクルミを使用した滋味溢れる一品。食べてみたいですね。 でも、岐阜まで行かずとも、自宅で簡単に作れます。

焼き網では焦げつきやすいので、トースターにアルミホイルを敷いて焼くと楽チンです。割り箸の持ち手部分にアルミホイルを巻くと焦げません。

<材料>8本分
・温かいごはん(水で濡らした麺棒でこねるようにつぶす):2合
・割りばし:8膳
■たれ
・クルミ(フライパンで軽く煎る):20g
A すりごま:大さじ3(30g)
A 砂糖:30g
A しょうが(すりおろす):1かけ分
A しょうゆ:大さじ3
A 酒:大さじ2
A みりん:大さじ1
A 赤みそ:小さじ2

多めに作っておくとおつまみがすぐに作れる

<作り方>

  1. たれを作る。ジップロックにクルミを入れ、麺棒で軽くつぶす。つぶしすぎないほうが香りと食感が残る。
  2. (1)にAを加えて混ぜる。できれば冷蔵庫で一晩寝かせる。
  3. 割りばしにつぶしたごはんをつけ、手で握って小判型に成型する。裏表をラップで挟んで形をととのえ、厚みを均一にする。
  4. 焼き網をよく熱し、弱火で片面2~3分ずつ、ほんのり焦げ目がつくまで焼く。
  5. (4)に(2)のたれを軽くかき混ぜてからスプーンで塗りつけ、両面を30秒ずつ軽くあぶる。最後にたれを少しかけて器に盛ったら、完成!

参考サイト:連続テレビ小説「半分、青い。」レシピ紹介 五平餅

ビールのおとも「もろきゅう風の五平餅だれ」は子どもたちにも大好評

【五平餅だれのコンニャクの味噌田楽】酒の肴にもぴったり!

つぶしすぎずあえて大粒に残したクルミの食感が美味。使う分の五平餅だれをレンジで軽くチンして旨味を凝縮させ、お湯で茹でたコンニャクにのっけてできあがり。

クルミは、ナッツ類の中でも抗酸化値はもっとも高いことで知られています。しかも煎ったり焼いたり熱を加えることで、生の状態よりクルミポリフェノールが2倍近く増加。活性酸素を抑え、老化防止や風邪予防、がん予防の効果が期待できます。

【五平餅だれのニンジンラペ】お弁当のおかずに重宝!

クルミとニンジンの相性抜群! 鮮やかなオレンジ色がお弁当に彩りを添えます。我が家のお弁当の定番は、フランス料理でお馴染みのニンジンラペ(キャロット・サラダ)ですが、スライスして軽く塩もみしたニンジンに、五平餅だれを絡めれば、仏と和のマリアージュ。

【五平餅だれ冷奴】時短料理の決定版!

冷奴は、すぐに食べたい時、そして、もうあと1品という時に最適のメニューですね。このたれがあれば、豆腐を切って、のせるだけで完成。

わたしの大好物はクルミ。クルミとカマンベール入りのパン、くるみ入りアップルパイ、クルミの入ったクリームでスポンジをサンドし、スイスチョコレート入りのチョコレートクリームで仕上げた「Top’s」(トップス)のチョコレートケーキ、クルミ入りの酢飯のお稲荷さん。

クルミは「植物性の卵」といわれるほど、タンパク質が豊富な栄養満点食材です。

【五平餅だれおにぎり】子どものおやつにオススメ!

五平餅のたれをのせたおにぎり。甘さとしょっぱさが絶妙で、ハマる美味しさです。我が家では「ママ、お腹すいたー」と腹ペコで帰ってくる息子たちの夕食までのおやつがわりに活躍しています。

菓子パンやラーメン、チョコレート、スナック菓子は脂質や糖質中心で、ビタミン群はほとんど含まれません。しかし、「五平餅だれ」にはクルミたっぷり。クルミに多く含まれる代表的なビタミンであるビタミンB1の作用によって、糖質のエネルギー代謝がスムーズに行われます。

糖質は脳の唯一のエネルギーなので、この「五平餅だれおにぎり」効果で、頭の回転が早くなり、集中力も向上し、成績もアップ!?(だといいが…) 疲労しにくくなり、疲労回復も早くなります。

【五平餅だれハニートースト】クルミの歯応え抜群!

五平餅のたれをパンに塗って、こんがりトースト。最後にハチミツをとろ〜りとかけて完成。ここにカマンベールチーズをのせても相性抜群です。

【五平餅だれジャージャー麺】食べるラー油 x 五平餅だれ!

五平餅のたれと、ネギやフライドガーリック、唐辛子がたっぷり入ったラー油を1:1で混ぜ、茹でたラーメンにのせれば完成。仕上げにごま油をまわしかけます。

辛いもの、中華料理が大好きな人も納得の本格派のジャージャー麺です。

いつも勇気をもらえるドラマ

『半分、青い。』は左耳が聞こえない永野芽郁(ながの・めい)演じるヒロイン、楡野鈴愛(にれの・すずめ)が主人公です。

耳が聞こえない設定は、このドラマの脚本家・北川悦吏子さんの体験がベースに書かれたオリジナル作品だそうです。セリフすべてがぎゅっと胸をしめつけます。北川さんといえば、社会現象となった「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」。そして、「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」などが代表作です。

今回の作品では、左耳が聞こえないという障害をもろともせず、大好きな漫画家への道にまっしぐらに突き進むヒロインのお話。観ていて、いつも勇気をもらいます。

うちの息子も生まれつきの脳性麻痺で、右半分がうまく使えません。だけど、大好きな卓球の道へまっしぐらに突き進んでいます。まっしぐらの姿って、カッコイイんですよね。母はいつもその姿に勇気をもらっています。

あっ、カルディで五平餅を発見。さすがカルディ! さっそく買ってみました。