北海道のサツラク農業協同組合は4月1日、目の調子を整える機能性表示食品として「ルテイン ヨーグルト」(写真)を道内と東北の一部で発売し好評を博している。スマホやパソコンなどデジタル機器を手放すことのできない現代、目の健康に意識を向けてほしいとの思いを込め開発した。

デジタル機器を使う方や目の健康が気になる年配者に

ルテインは、ホウレンソウやブロッコリーなど緑黄野菜に多く含まれるカロテノイド色素の一種。低下した目のコントラスト感度の改善によって、目の調子を整えることが報告されている。

体内で作ることができず、加齢とともに減少していくため意識的に摂取することが必要。日本での推奨摂取量は定められていないが、海外では1日10mg程度の摂取が望ましいとの報告もあるという。

新商品は、マリーゴールドから抽出したルテインを1カップに6mg配合した。また、北海道産生乳50%以上、プロバイオティクス乳酸菌(BB-12、LA-5)を使用し、気分がスッキリするミックスシトラス風味に仕上げている。

同農協NBの牛乳パック側面に広告を入れたところ予想を超える問い合わせがあったほか、量販店バイヤーからの評価も高く順調に店頭配荷が進んでいる。月間2万4000個の販売目標を掲げているが、初月、5月とも目標を超えるペースで好調な滑り出しを切っている。

同農協では「デジタル機器を使う方や目の健康が気になる年配者だけでなく、受験生も含め幅広い層に利用してもらいたい」とアピールする。標準小売価格は、税込み140円。

◇日本食糧新聞の2018年5月25日号の記事を転載しました。