2018年2月にオープンした東京・立川の新店「肉バル&魚バル カツオ 立川店」は和の居酒屋メニューをバル料理風に盛り付けてハイセンスを演出する日本酒バル。当然、揚げ物メニューは人気アイテムの一つだが、榎本薫料理長によれば「まかないでも揚げ物メーンの日が多いですね」と言う。

ひと工夫せずにはいられない

そうした“揚げ物まかない”の中でも、スタッフに評判が高いのが同品だ。「めんつゆにオリーブオイルを足して洋食のテイストにしただけ」と榎本料理長は笑うが、鶏唐揚げ以外のまかない料理でもこのつゆを活用してほしいとの声も多い。

オープン間もない同店の調理場は榎本料理長の実質ワンオペ状態で「とにかく時間がない。のんびりまかないなんて作っていられませんから、5分で作れて腹持ちがいい唐揚げの頻度が高くなっちゃうんですよ」。

そうした事情とはいえ、めんつゆにオリーブオイルを入れるといった“ひとひねり”をせずにはいられないのが料理人の性(さが)といえる。同店の揚げ物メニューを見ると、ポテトフライに添えるディップはクリームチーズと西京味噌を練り合わせたものだし、鶏の唐揚げに添えるタルタルソースは玉ネギの代わりにガリのみじん切りが入っているなど、キラリとセンスが光るアイデアが散りばめられている。

【材料】
鶏もも肉、オリーブオイル、ニンニク、めんつゆ、長ネギ、水菜

【作り方】

  1. みじん切りしたニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを出す。
  2. めんつゆを注いで軽くひと煮立ちさせる。
  3. 皿に唐揚げを盛り、上から(2)のつゆをかける。
  4. 長ネギと水菜を刻んでたっぷり天盛りする。
【店舗情報】
肉バル&魚バル カツオ 立川店
所在地=東京都立川市柴崎町3-10-5 FMビル2階

◇外食レストラン新聞2018年5月7日号の記事を転載しました。