トロッとしてからシャリッ!食感がクセになる本格ルイベを作ってみた【レシピ付き】
北海道札幌市在住の道産子シンママライター・三柴千果です。北海道は、桜と梅が一緒にみられる時期があるのですが、それがちょうど5月! 北海道旅行に行く予定という人は、ぜひ、白い梅とピンクの桜を満喫していただけたらと思います。
今回は、大人気の北海道土産のルイベ漬けと本来のルイベとでは何が違うのか-と、自宅で簡単に味わえる「本格ルイベ」のレシピを紹介していきます。
ルイベとルイベ漬け、何が違う?
さて、皆さん、北海道のお土産といえば「白い恋人」「マルセイバターサンド」「生キャラメル」など、お菓子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実は、北海道の新千歳空港で販売しているお土産の中で人気ナンバー1なのは、佐藤水産の「鮭ルイベ漬け」なんです。ルイベ漬けは、羽田空港第2旅客ターミナルビルの佐藤水産でも販売しているので、食べたことがある人もいるかもしれませんね。
「ルイベ」は、アイヌ語の「ル=溶ける」「イペ=食材」が変化し、最終的に「ルイベ」と呼ばれるようになりました。アイヌは、鮭や鱒、こまいなどを冷凍していたそうです。
「鮭ルイベ漬け」は、特製の醤油ダレに鮭とイクラを漬けたもので、マグロ漬けのような味わいが人気の商品。本来のルイベとは違いますが、北海道の代表的な水産物である鮭とイクラを漬けることで、「北海道ならでは」のお土産になりました。
ちなみに上記の写真は、佐藤水産のものではありません。サーモンの刺身に湯通ししたイクラと醤油とお酒とみりんを和えた、自家製のルイベ漬けです。
ルイベはアイヌの「保存文化」から生まれた
北海道は、冬になると作物を育てられなくなりますし、狩猟も難しくなります。雪が降るまでに収穫した作物や獲った生き物を保存し、冬を越す方法として発達したのが「冷凍」や「乾燥」の文化です。
ルイベは冬場でも魚の栄養をとることができるだけでなく、鮭についている寄生虫を死滅させられるメリットもあります。
いまの時代でも、サーモンの刺身は一度冷凍してから解凍したものしか売られていないそうです。アイヌの知恵がいまにも生きているのはすてきですね。
ルイベの作り方
本格派を目指して「生鮭」を使う方法もありますが、家庭用の冷凍庫は温度が高いため、寄生虫を死滅させられない可能性があります。今回は、安全面も考慮のうえ、刺身用で売られているサーモンを使用して作ります。
▼材料(2人分)
・サーモンの刺身 180g
・わさび醤油や塩(お好みのもの)
▼作り方
1.サーモンの刺身を好みの大きさに切る。
2.ラップをかけて冷凍する。
3.食べる前に火であぶる、または5~10分ほど常温に置く。
カチカチに冷凍されたままでは食べにくいので、ガスバーナーで炙るか、常温で5~10分ほど置いて盛りつければ完成です。
ルイベのおいしい食べ方
私のおすすめは、1cmくらいの角切りにして食べる方法です。塩を振りかけて食べると、冷凍によって生臭さが少なくなったサーモンを味わえます。醤油につけて食べると、醤油で溶けはじめるサーモンの口当たりがやわらかく、とってもおいしいですよ。
佐藤水産の「鮭のルイベ漬け」ももちろんおいしいですが、「ルイベって何だろう?」と思った暁には、ぜひ本格的なルイベを味わってみてはいかがでしょうか?
簡単に作れるので、独特の食感と食べやすい風味のルイベを食べてみてください。
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。