こんにちは、2人の息子に日夜翻弄されている母ちゃんライター、高橋あんづでございます。
3歳の長男は今日も仮面ライダーごっこに精を出しており、そこかしこでホップ!ステップ!ジャンプ! ライダーになりきる真剣な表情の彼の足元で、わが家のソファはもうボコボコです。

そんな長男の食に関する悩みは、やはり「小食」。前回ご紹介させていただきましたが、長男は食べるよりも遊ぶ方が好き。食べ始めてもすぐに「ごちそうさま」と言い出し、それよりひどい時には食べる前から「ごはんいらない」が飛び出します。こんな時、いったいどう対応したらいいものか…

「ごはんいらない」という言葉で、戦いは始まりを告げる

息子の「ごはんいらない」は、戦いの始まりを告げるゴング。育児書などには「食事を楽しいと感じさせることが大切」と書かれているため、私も何とかして長男をなだめすかし、楽しくご飯食べてもらおうとするのですが…

<第1ラウンド>
私「そんなこと言わないで食べようよ! わぁ、おいしそうだよ!」
長男「食べなーい」

<第2ラウンド>
私(お気に入りのぬいぐるみをちらつかせて)「長男君ボク待ってるよー、一緒に食べようー!(裏声)」
長男「食べなーい」

<第3ラウンド>
私「先食べるよー! 長男の分も食べちゃうよー!」
長男「いいよー」

<第4ラウンド>
私「せっかく作ったんだけどなぁ・・・食べてほしいなぁ・・・」
長男「食べなーい」

…といった具合に、あの手この手を駆使してもなかなかうまく説得することができません。どうしても上昇していく、私と夫のイライラメーター。

<最終ラウンド>
私「じゃあもう食べなくてええわーーーーー!!!」
長男「ギャーーーーーン!!!(泣)」

こんな形での試合終了も、わが家では幾度かありました。しかし子どものためにも自分のためにも、こうした対応はできれば避けたいところ。「食べない場合はさっさと食事を下げる方がいい」という話もありまして、私も近頃では怒りが爆発しそうになったら、潔く食事を下げるようにしています。

しかしどうしても、子どもが食事を食べないと栄養面で不安が残りますよね。「栄養摂らせなきゃ!」と子どもを想う心が裏目に出て、食べないことにイライラしたり、心配したりしてしまいます。この「食事を下げる」という行為が栄養面でどのような影響があるのか、行きつけの子育て支援センターでお世話になっている保育士さんに尋ねてみることにしました。

栄養は1食ではなく、1日~1週間と、長い期間で考える!

保育士さんいわく、食事の栄養を考える際は1食ではなく、もっと長い期間で考えることが大切なのだとか。たとえば「今日のお昼ご飯は野菜が少ないな」と感じたら、その日の夕食に野菜を多く摂れば大丈夫。もっといえば、その日栄養が足りていないなと感じたら、次の日にその分を意識して食事を用意すればいいのです。

栄養は1食ではなく1日、さらには1週間でのトータルを考えればいい。大変単純なことですが、子どもの体を想うあまりついつい忘れてしまいがち。目の前の食事を食べさせようと必死になるあまりイライラするよりは、「お昼ご飯食べなかったけどまぁいいか。じゃあ夜は食べやすい○○を多く出そう」、と気楽に考えて問題ないのだそうですよ。

そしてもうひとつ大切なのは、子どもが必要とする食事量や栄養は個々によってかなり違うという点。長男は食べないわりには生まれてからずっと背が高く、身長は常に成長曲線の1番上。「燃費がいいタイプなのかも」という保育士さんの言葉に、ハッとする思いでした。ご飯を沢山食べてほしい気持ちはありますが、長男の体質的な部分も考える必要があるのかもしれません。

間食を欲しがるなら、子ども自身に選択させよう!

さて、それでは「どうしても食べなかったので、朝ごはんを下げた」としましょう。するとお腹が空いた子どもは10時半ですとか、そういった中途半端な時間に「ご飯!」と言い出すかもしれません。その場合、どうしたらいいかちょっと悩みますよね。

① 自分でいらないと言ったのだから、昼食の時間まで我慢させる
② ちょっと早めに昼食にする
③ 軽食を摂らせ、昼食も軽いものにする

色々と考えつくと思いますが、いったいどう対応するのが正しいのでしょうか。保育士さんに尋ねてみたところ、「選択肢を出し、子どもに選ばせる」というお答えが返ってきました。なるほど、食育と同時に、自分で物事を考える力も育てることができるというワケですね。

まとめ

わが家の長男を例に、「食べないなら下げるパターン」に関して保育士さんにお話を伺いました。同じようなお悩みを持つママさんもいらっしゃるかと思いますが、少しでもご参考にしていただければ幸いです。それでは最後にひと言、私が実母からもらったアドバイスをご紹介したいと思います。

 母「1食抜いたって死にゃしない!」

それでは皆さま、また次回!