コカ・コーラシステムは、ブランド史上世界初の容器入りフローズン飲料「コカ・コーラ フローズン レモン」(写真)を16日から投入する。通常の売場に加え、冷凍ストッカーなどの新たな売場に進出することで、さらなるビジネスの拡大を図る。

島岡芳和日本コカ・コーラマーケティング本部炭酸カテゴリーコカ・コーラグループ統括部長は、「『コカ・コーラ』ブランドは毎夏、キンキンに冷えた最高においしい飲用体験のイノベーションを重ねてきた。18年は“フローズンへの挑戦”を決意し、暑い夏にぴったりなかき氷のようなシャリシャリとした食感と『コカ・コーラ』本来のおいしさを楽しめる同品を投入し、夏に合う新たなイノベーションや楽しみ方を提案する」と意気込む。

同品は構想開始から8年を経て、製品化に至るなど開発は困難を極めたという。「コカ・コーラ」が凍っていく温度のコントロールなど、100種類以上の試作を重ね、たどり着いたクリーミーかつシャリシャリとしたシャーベット感あふれる味わいが特徴となる。

トクホ炭酸飲料「コカ・コーラ プラス」や“もも”フレーバーの「コカ・コーラ ピーチ」に次ぐ、日本市場のために開発した新製品だ。

島岡部長は「日本の炭酸飲料市場は非常に多様化しており、従来のコアの炭酸飲料市場に加え、多様化する消費者のニーズに対応した新興市場が生まれている現状がある。この日本において『コカ・コーラ』史上初や世界初のイノベーションに積極的に取り組むことで世界の『コカ・コーラ』ビジネスをリードしていきたい」と語る。

同品をおいしく楽しむために(1)まずは凍らせる(2)常温で15~20分おく(3)軟らかくなるまでしっかりもみ、好みの硬さになったら飲む–という提案をパッケージ裏面で訴求し、夏のおやつとして、ティーンや20~30代ヤングアダルトをターゲットに新たな「コカ・コーラ」ユーザーの獲得を目指していく。

なお、「ファンタ」ブランドとしても初めて、パウチを採用し、凍らせてもおいしく、溶けてもフルーティーな味わいを手軽に楽しめる「ファンタ フローズン グレープ」「同 オレンジ」も同日発売している。

◇日本食糧新聞の2018年4月16日号の記事を転載しました。