長崎生まれ長崎育ちのたべぷろ編集部員・ミッキー純人です。ご飯が進む料理といえば、何を思い浮かべますか?私のイチオシは何と言っても、豚の角煮です。長崎では豚の角煮のことを「東坡煮」(とうばに)といい、卓袱料理(しっぽくりょうり)の一品として知られています。コクがあって甘く、トロットロの豚の角煮をご紹介します。

 長崎の豚の角煮は味付け甘めだからご飯が進む

長崎も含む九州では、全体的に料理の味付けが甘めだそうです。「だそう」というのは、九州に住んでいるとそれが当たり前で気づかないからです。私も、本州出身の人に言われて初めて「そうだったんだ」と思いました。料理が甘めだから、ご飯もどんどんいけちゃうんです。

長崎名物の甘くてコクのある東坡煮は、ある意味危険なおかずとも言えるでしょう。角煮のタレだけでもご飯が食べられちゃうくらいなので、トロットロに柔らかくなって口の中でとろける角煮は言うまでもないでしょう。ご飯の食べすぎには要注意です(笑)

豚の角煮を作る際のコツ:脂抜きと味付けはしっかりと

豚の角煮の作り方は、そんなに難しいわけではありません。「豚の角煮」とレシピ検索すると、作り方はすぐに分かります。ただ、時間がかかることは覚悟しましょう。

脂抜きをするために一晩おかないといけないので、前日から仕込まないといけません。この脂抜きをしっかりとすることで、肉が柔らかくなり味が肉に染みこみやすくなるんです。

さらに、味付けをしてからも食べるのをちょっと我慢して一晩寝かせると、味がさらにしっかりと付きます。

豚の角煮は作るのに手間と時間がかかるだけに、食べる瞬間はまさに至福のひと時。その時に思いを馳せながら作りましょう。ご家庭で豚の角煮を食事に出すと、家族みんな大喜び間違いなしですよ。

「豚の角煮丼」は究極の丼もの

豚の角煮は上品な料理というよりも、家庭的なおかずだと個人的に思っています。実際、長崎の中華街では角煮を饅頭生地ではさんだ「角煮まん」が道端で売られていて、ぶらぶら街歩きをしながら食べるのがメジャーです。

そこで、豚の角煮をがっつりと食べられるように丼にしてみました。角煮の濃いめの味を中和させるために、チンゲン菜やほうれん草などの緑野菜をゆでて、横に添えます。角煮のタレも多めにかけましょう。最後に和からしを少々付けて、頂きます。

・・・これは、もう言葉は要りません。口の中でとろける角煮と、タレの染みこんだご飯のコンビネーションが、究極の丼であることを物語っています。

豚の角煮はどのように食べても間違いなく美味しいですので、食べたことがない方は一度食べてみてくださいね。長崎ではお土産品店や観光地で購入することができます。また通販でも購入することができるので、料理が苦手な人でも本場の美味しい角煮を食べられます。