中欧・ハンガリーの首都ブダペスト在住のフードライター旅野きっこです。ヨーロッパに点在する素晴らしいグルメを美味しいお酒とともに堪能する日々を送っています。
さて、今回は【4月11日 しっかりいい朝食の日】にちなんで、ヨーロッパで訪れたさまざまな場所の朝食をご紹介! 旅行した時の朝食って重要ですよね。ブダペストで食べる日常的な朝食はもちろん、印象に残ったホテルでの朝食など楽しい内容をお届けします。

「しっかりいい朝食の日」とは?

「しっかりいい朝食の日」は、「4=しっかり11=いい」という語呂合わせで、ポテトチップスで有名な「カルビー」により制定されました。

4月は日本では入学式・入園式など新生活の始まる初々しい季節。そんな年度の始まりは忙しいけど、「しっかりといい朝食をとってほしい」ということが目的とのことです。

日本では4月、ヨーロッパでは9月が新学期。新しい生活をきちんと始めたいのは万国共通ですね。ヨーロッパではいったいどんな朝食を食べているのでしょうか。

やっぱりシリアルやヨーグルト?

ハンガリーの家庭では、やはりシリアルにミルクとか、ヨーグルトにフルーツという朝食が多いよう。でもカフェの多いブダペストではさまざまな朝食が用意されています。

オムレツとトーストというのもレストランやカフェでの朝食メニューにはよく見られ、オムレツの具材はマッシュルームやチーズ、ハムなどが多いです。

しかし、筆者が驚いたのはイタリア。初めて訪れるまでは、グルメなイタリアだから、さぞかしゴージャスな朝食が出てくるものと思っていました。野菜のマリネとか、ホットミール(温かく調理されたもの)とか、オムレツとか。

しかし、初イタリアの朝食で用意されていたのは、甘いクッキーとケーキと甘いパン、そしてミルクたっぷりのカフェラテ。筆者は甘いものをそれほど食べないのでビックリしてちょっとがっかりしてしまいました。もちろん滞在場所でも違うのでしょうが…。

また、オーストリアはハンガリーの隣で首都ウィーンまで3時間という近さなのでよく訪れていますが、ここでよくあるのは数種類のうす~いハム・数種類のチーズ、そしてパンとゆで卵。

ハムとチーズのおいしさは特筆すべきで、その他にもアルミにくるまれた1回分のレバーペーストも用意されています。しかし、ちょっと気のきいた所だと、さらにパンにのせるためのアボカドとリコッタチーズ、手作りジャムが数種類並びます。

旅先での朝食は重要!ホットミールがあればなお良し!

では筆者が10年以上ヨーロッパに住んで落ち着いた朝食の形は何かというと、オレンジ・紫・白のニンジンをゆでたもの、ゆで卵、ルッコラやラディッシュなどの生野菜、ブルーやカマンベールなどのチーズ、トマト、季節の野菜をボイルしたものに塩とオリーブオイル、パンプキンシードオイル(かぼちゃの種の油でコクがある)をかけたもの。時々ヨーグルトもいただきます。

そして、焼きたてのバゲットを近くのパン屋さんに買いに行きます。

旅行した時は、いつもとは違うものが食べたいもの。でも、生野菜・チーズ・ハムはあってもホットミールがあるかどうかは、毎回ドキドキ。

しかし、これまでもオムレツや豆のトマト煮、ウインナーにも出会え、さらに時にはプルーンを紅茶とスパイスで煮たというおいしいものにも遭遇。

ヨーロッパ旅行はよく歩き、お城を目指して歩くという観光地も多いので、そんな時はホテルのパンとおかずでランチサンドイッチを作るというのもポピュラーで、それがまた観光途中で食べるととてもおいしいのですよ!