佐賀県神埼市在住のほどほど頑張る料理好きライター・イワハシです。全国各地にある「B級グルメ」ですが、実は佐賀県にもいくつかB級グルメと呼ばれるローカルフードが存在するのです。その中でも今回ご紹介したいのが、佐賀市で昔から愛されている「シシリアンライス」です。
2008年にはシシリアンライスの「シ(4)シ(4)」との語呂合わせから、一般社団法人佐賀市観光協会が4月4日を「シシリアンライスの日」としています。今回は「シシリアンライスの日」にちなんで、家庭でも簡単に作れる佐賀の味・シシリアンライスの作り方とおいしい食べ方を紹介します。

佐賀のご当地グルメ「シシリアンライス」はどんな料理?

シシリアンライスは、佐賀市を中心に喫茶店やカフェなどで出される“カフェ飯”として愛されている料理です。昭和50年ごろ、喫茶店のまかない料理として誕生したと言われています。

「シシリアンライス」という独特のネーミングの由来については、未だ謎に包まれている状態です。当時流行していた「ゴッドファーザー」のロケ地である「シチリア島」から取った、長崎の名物である「トルコライス」のお隣ということでトルコの隣国である「シリア」から取ったなど、諸説あります。

そんなシシリアンライス。作り方はとっても簡単で、どこのご家庭でも手軽に作ることが出来ます。

シシリアンライスの作り方

<材料>1人前

・生野菜 80g
・牛肉 120g
・ごはん 200g
・マヨネーズ 適量
・焼肉のたれ 適量

材料はこれだけです。シンプルな材料だけで作ることが出来ます。生野菜はあらかじめ切っておくと良いですね。市販のカット野菜を活用してもOKです。では作り方の説明です。

まずは、牛肉をフライパンで炒めます。ある程度火が通ったら、焼肉のたれを回しかけて牛肉と絡めます。焼き上がったら、フライパンから取り出してください。

なんと、具体的な調理はここで終了です。次の工程からは盛り付けに入ります。

まずは、ごはんの上にたっぷりと生野菜を敷いていきます。葉物ばかりだと緑色ばっかりになるので、トマトやパプリカなどで彩り豊かにすると良いですね。

写真ではわかりやすく真ん中を空けていますが、もちろん作る際にごはんを隠してしまっても問題ありません。

野菜を敷き終わったら、その上から焼肉のたれを絡めた牛肉を盛っていきます。野菜を広げるように載せ、牛肉は真ん中に寄せるようにすると、きれいに盛り付けることが出来ます。

最後に、シシリアンライスの味の決め手となるマヨネーズをかけます。シシリアンライスは野菜がたっぷり載っていますので、マヨネーズが少なすぎると味が物足りなく感じます。結構多めにかけても大丈夫ですよ。

これで「シシリアンライス」の完成です!

シシリアンライスの美味しい食べ方

シシリアンライスのおいしい食べ方ですが、この料理の魅力は「野菜と肉、そしてソースとマヨネーズのハーモニー」です。焼肉のたれの甘辛さとマヨネーズの酸味、コクが野菜と牛肉に非常にマッチしています。

そのハーモニーを楽しむためにも、ごはん・牛肉・野菜・マヨネーズはぜひ一緒にスプーンですくって食べてみてください。多少不格好にはなりますが、ある程度肉と野菜を混ぜて一緒に食べるのが、シシリアンライスのおいしさを一番感じられる食べ方なのです。

家庭で簡単に作れるうえ、B級グルメでは珍しく野菜をたっぷり摂ることができるヘルシーな食べ物です。お子様へのお昼ごはんなどにもぴったりです。

もし機会があれば、ぜひご家庭で「シシリアンライス」を作って佐賀の味を体感してみてくださいね。