森永乳業は3月28日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で同社創業100周年記念プロジェクト「みんなで挑戦!ギネス世界記録」を開催した。一般来場者と同社グループ社員を合わせた2095人が、横田秀夫シェフの指導でケーキのデコレーションに参加。従来の1041人を大きく上回り「最大のデザートデコレーションレッスン」のギネス世界記録を塗り替えた。

宮原道夫社長は「おかげさまで森永乳業は昨年9月に創業100周年を迎えた。これまで支えていただいた皆さま方にギネス世界記録挑戦というイベントを企画した」とあいさつ。

イベントのテーマであるデコレーションの企画と指導の大役を引き受けた横田シェフ、そしてサポート役のパティシエ60人に感謝の言葉を伝えた。さらに「桜もここまで満開になるとは思っていなかったのでうれしい。ぜひ皆さん一緒にギネス世界記録を達成し、大きな思い出をつくりましょう」と述べ、会場を大いに盛り上げた。

同イベントには1万4000人を超える応募の中から選ばれた約2000人の一般来場者が集まった。参加者は4人1組でケーキをデコレーション。壇上でモニター越しに指導する横田シェフの動きに合わせて少しずつケーキを完成させていった。宮原社長や野口純一副社長も来場者に混じって挑戦。

ギネス世界記録の認定証を手にする宮原道夫社長(中央左)と横田秀夫シェフ(同右)

今回のイベントのために用意されたオリジナルケーキは横田シェフが発案。さくら風味のスポンジケーキでフランボワーズ風味のバタークリームとイチゴをサンド。その上にベイクドチーズケーキをのせ、ハート型と花びら型のマジパンをトッピングした。

ケーキの名称「みんなで咲かそう森の100年桜♪」は公募の1654通の中から選ばれたもので、命名者の鈴木朋子さんも挑戦に参加した。記録達成後のインタビューでは「緊張していたが楽しく参加できた。達成できた瞬間はこみ上げるものがあり、自分でもびっくりした」と涙ぐみながら話した。

◇日本食糧新聞の2018年4月2日号の記事を転載しました。