孤食は寂しいだけではなく…栄養が偏る3つの「こ食」
BIO料理研究家の倉岡生夏です。みなさんは日々どのような環境で食事をしていますか? 忙しくて家族とバラバラになってしまうこともあると思います。最近、問題視されている「こ食」。実は一人でご飯を食べる「孤食」という意味だけではないのです。
孤食・個食・固食を続けると…
みなさんも耳にしたことがある「孤食」。最近の若者に多い、乱れている食生活を表す言葉とされていますが、若者だけではなく様々な方に当てはまるところがあると思います。私が気になるのは3つの「こ食」です。
孤食
家族などがいないなか一人だけで食事をすること。お仕事が遅くなったりする場合はやむをえないですが、一人で食事をすると好きなものだけ食べてしまいがちで栄養が偏ってしまいます。
食事の時は会話も大切。一人だと栄養面だけではなく、ついスマホをいじりながら食事をしたり、マナーも誰も見ていないからと緩くなります。そして、コミュニケーション能力も低下していきます。
個食
家族そろって食事をするけれど、自分の好きなものを食べること。
あるおうちの夕食でパスタの時に、インスタントのソースをそれぞれ選ぶという食卓を目にしました。
確かに家族だから趣味が一緒とも限りませんが、自分の好きなものだけ食べるという生活が慣れてしまうと協調性がなく、わがままな性格になりやすいといわれています。
固食
自分の好きな決まったものしか食べないこと。栄養が偏るのもそうですが、肥満や生活習慣病を引き起こす原因になります。
私も以前チョコレートを主食のように食べる固食でした。糖尿病の一歩手前と診断されました。固食を続けているとその食生活に慣れてしまい、普通の食生活に戻すのに時間がかかります。
日頃からバランスよく食べることをおすすめします。
その他にもパンや、パスタなど粉類ばかり食べる粉食。付け合わせもごはん類の和食に比べて油が多く、カロリーも高くなりがちです。
加工食品や濃い味付けのものを食べる濃食というものも最近増えてきています。外食やお惣菜、加工食品はご家庭の味付けよりも少し濃く作られているので、こちらの味に慣れてしまうと濃食になりますね。
性格や人との接し方にも影響が?
みなさんは当てはまる「こ食」はありましたか?
私たちは毎日食事をとります。その食事が「こ食」になってしまうと、栄養が偏るだけではなく、性格や人との接し方にも影響があると考えられています。
濃食や、粉食、固食も偏りがあってよくないと思いますが、私が一番問題だと思うものは個食、孤食です。
なぜかというと、寂しい!!と思うからです。せっかく食事を食べるのだから家族や仲間と美味しいや楽しいを共感してほしいからです。
食事はお腹を満たすだけではなく、一番のコミュニケーションになると思います。私たち大人が「こ食」をしていると子供たちも当たり前のように行ってしまう可能性があります。
最近ではいろいろなものが手軽に食べられたり選択肢があったり便利ですが、なるべく家族や仲間とお食事をすることをおすすめします。食事から広がる楽しい時間を体感してほしいと思います。
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