チーズと聞くと、なんとなく太りそうなイメージがありますよね。でも、実はチーズ、ダイエット中に不足しがちなたんぱく質を豊富に含んでいて、摂取量を増やすことで食べ過ぎ予防も期待できる“ダイエットの好適食材”ともいえます。チーズの啓蒙普及団体「フランスチーズ鑑評騎士の会」シュヴァリエの称号を持つチーズ専門家・小原尚敏さんは、チーズと運動でなんと13kgの減量に成功したのだそうです!

毎日食べられる!飽きない「和チーズ」のススメ

チーズ専門家・小原さんのチーズダイエットは、毎日70gのチーズを食べるスタイルだそうですが、「チーズは苦手」という人もいるかもしれませんね。家にある和の食材、しょうゆや味噌などの調味料と合わせて調理する「和チーズ」なら、チーズが苦手な人でも食べやすくなるうえ、飽きずにダイエットを続けられるそうです。

それでは、早速レシピ例をご紹介しましょう。

 

レンチンするだけの簡単おやつ「和風チーズシュー」

(1人分68kcal、糖質量0.2g)

ベビーチーズをサイコロ状に8等分し、七味唐辛子と黒ごまであえる。クッキングシートにのせ、600Wの電子レンジで1分30秒~2分20秒加熱。

 

とろけるチーズがバリバリ食感に「チーズのり巻きせんべい」

(1人分124kcal、糖質量0.5g)

クッキングシートにとろけるスライスチーズを重ならないようにのせ、600Wの電子レンジで1分30秒~2分20秒加熱。あら熱が取れたら、しょうゆにひたしたのりを巻く。

 

和の調味料を塗って焼くだけでうまみ倍増!「あぶりカマンベール」

(1人分203kcal、糖質量1.4g)

カマンベールの天面に十文字の切り込みを入れ、みそ(小さじ1)、ごま油(小さじ2)、粉ざんしょう(ひとつまみ)をまぜたものを塗り、オーブントースターでこんがりと焼き目がつくまで焼く。せんべいや野菜スティックのディップとしてもおいしい。

 

同じ発酵食品だから相性ぴったり「カリフラワーとウォッシュチーズの納豆汁」

(1人分167kcal、糖質量4.4g)

カリフラワー、納豆と絹さやのみそ汁を作り、ウォッシュチーズ(30g)を入れた器に注ぐだけ。納豆とウォッシュチーズは相性抜群。汁物にチーズをプラスするだけで、カルシウム補給にもなり、腹持ちもよくなります。

 

糖質の代謝もアップするチーズのおやつ「モッツァレラの豆花風」

(1人分206kcal、糖質量13.1g)

豆乳デザートをチーズでアレンジ。チーズは糖質の代謝を高めてくれるので、チーズデザートなら罪悪感もなし。

 

小原尚敏さんのダイエット前(左)とダイエット後(右)。このすっきりさ、同一人物とは思えません!

「和チーズダイエット」とは?

チーズには脂肪や糖質の代謝を促進するビタミンA、ビタミンB2も多く含まれています。よく耳にするメタボ(メタボリックシンドローム)にも効果があるとされているようです。

チーズをはじめとする乳製品の脂肪は、消化過程で分解されやすく、体に蓄積されにくいのだとか。米国テネシー大学・ゼメル教授の試験によると、体重100kg前後の肥満者にさまざまな量のカルシウムをとってもらったところ、カルシウムを多くとった人ほど腹囲が減ったという結果が出たそうです。乳製品をたくさん取るほど、10年後に肥満になるリスクが少なくなる-という研究結果もあるそうです。

「和チーズダイエット」については、4月13日に主婦の友社から発売された「やせる!健康!骨じょうぶ!「和チーズ」ダイエット」(監修・齋藤忠夫=東北大学大学院農学研究科教授、料理・小原尚敏=フランスチーズ鑑評騎士の会シュヴァリエ 本体780円+税)に詳しく紹介されています。