長崎生まれ長崎育ちのたべぷろ編集部員・三木純人です。小さい頃は、胡麻豆腐やピーナッツ豆腐(落花生豆腐)が大好きでした。見た目は豆腐のようでも食べたら甘いというギャップが、子供ながらにツボにハマっていたのかもしれません。
実は大人になってから知ったのですが、胡麻豆腐やピーナッツ豆腐が甘いというのは長崎または九州特有のようです。そこで、甘いピーナッツ豆腐を食べたことがない方にも、和スイーツとしておススメの食べ方をご紹介したいと思います。

長崎の昔ながらのピーナッツ豆腐は上品な甘さ

ここ長崎では、ピーナッツ豆腐が食事の際に出ることが多いのですが、おかずというよりも箸休めとして甘味のような位置づけになっています。

塩気のある料理や濃い味付けの物を食べて、ちょっと口の中をさっぱりさせたい時にちょうどいいのがピーナッツ豆腐なんです。甘いといってもほんのりと上品な甘さですから、くどくありません。

一説によると、長崎の胡麻豆腐やピーナッツ豆腐が甘いのは次のような理由によるとか。江戸時代の鎖国政策の下でも長崎は貿易で栄えており、当時は貴重品だった砂糖も豊富に流通していたため、甘味としてご馳走だったそうです。そういった歴史を考えながら食べるのも楽しいものですね。

参考リンク:
砂糖文化と長崎街道 | 長崎街道シュガーロード

きなこ砂糖で食べると上品な甘さが引き立つ

ピーナッツ豆腐はプレーンで食べても十分美味しいのですが、今回はきなこ砂糖をかけてみました。きなこ砂糖自体がそこまで甘くないので、ピーナッツ豆腐の上品な甘さを引き立たせて本当においしいです。

胡麻豆腐でもピーナッツ豆腐でもいいので、もし機会があればきなこ砂糖がけ、試してみてくださいね。

甘党の人は黒蜜のたれで食べるのがおススメ

ピーナッツ豆腐に甘い黒蜜のたれをかけて食べると、本格的な和スイーツになります。黒蜜のたれが付いているピーナッツ豆腐も市販されているのですが、今回は自分で黒蜜を作ってみました。

黒砂糖100gと水150mlを鍋に入れて煮詰めます。10分くらいでちょうどいいトロミの黒蜜が完成します。

さっそくピーナッツ豆腐に黒蜜たれをかけていただくと、黒蜜のコクのある甘さとピーナッツ豆腐のほのかな甘さのコントラストが生まれ、ピーナッツ豆腐ではない別のスイーツを食べているような気がしてきます(笑)豆腐の世界って、本当に奥深いなと感じることができました。

胡麻豆腐やピーナッツ豆腐を手作りする人もいると思いますが、ぜひ甘みを加えて、さらに甘いたれをかけて食べていただきたいです。長崎の豆腐店の中には通販でたれ付きの豆腐を販売している所もありますので、気になったらチェックしてみてくださいね。