「ブームは東京から南関東へ」「若年層は炭酸強めが好き」–。酒類市場でブームとなっているレモンサワーの飲用実態が初めて明らかになった。ベースとなる甲類焼酎のメーカーで構成する日本蒸留酒酒造組合が9日に公表した。同組合ではブームを受け、18年度、レモンサワーに特化した甲類焼酎のPR活動を展開中。19年度も引き続き、業務用市場でのさらなる飲用促進に取り組んでいく考えを示す。

東京・中目黒のもつ焼き屋が発祥とされるレモンサワー。近年は南関東に浸透し、全国へと飲用エリアが広がっている。また、割り材の炭酸水については、20代から30代の半数以上が「炭酸強めが好き」と回答していることも分かった。

アンケート調査の主な設問と答えは次の通り。

〈甲類焼酎の飲み方〉
順位は(1)炭酸割り(2)果汁割り(3)水割り(4)ロック(5)お湯割り。過去5年にわたり炭酸割りの比率が毎年増えており、16年に1位となった。果汁割りと答えた割合は昨年よりも5ポイント近く増えた。

〈都道府県別の飲用経験率〉
順位は(1)東京(2)埼玉(3)神奈川(4)宮城(5)福井。3位までを南関東が占めた。

〈飲む回数〉
「以前より増えた」が全年代で28.8%のところ、20代では38.2%、30代では33.5%と若年層の比率が高い。

〈飲むタイミング〉
「1杯目から」が全年代で32.8%。20代が30.9%、30代が31%に比べ、50代が35.4%、60代は37%と年代が進むほど高くなる。

〈中に入れるレモン〉
「生レモン」の回答が全年代で半数以上を占めるが、年代が若いほど「凍らせたレモン」が増える。

〈合う料理〉
「鶏の唐揚げ」と「焼き鳥」が全年代で1位と2位を占めるなど圧倒的な人気。

◇日本食糧新聞の2018年2月19日号の記事を転載しました。