【管理栄養士おすすめ】葛湯で冬の毒素を外に出そう!簡単半日ファスティング
福岡在住、管理栄養士の大山加奈惠です。年末年始の忘年会、新年会続きで気付けば、体重3キロ増になっている!と悲鳴を上げている人も多いのではないでしょうか。
《ファスティング》という言葉をいろいろなところで聞きますが、長期のファスティングは専門家のサポートがないと危険です。管理栄養士としても独学でやるのはおすすめしません。今回は明日から取り入れられるファスティングをご紹介しますね。
自分の心身も見直すファスティング。感覚や思考が研ぎ澄まされる
私は早めに夕食を食べて、次の日午前中は飲み物だけにするという簡単半日ファスティングを時々やっています。飲み物は専門の酵素やノンカフェインのレモネード、ハーブティーがありますが、寒い季節には温かい葛湯が私のお気に入りです。お湯に葛粉を溶かすだけ、味付けもバリエーション豊富にできるので、飽きないものポイントです。
まずはファスティングの歴史についてご紹介します。ファスティングは英語でfast + ing(fasting) で、断食や絶食と訳されます。断食はもともと宗教上の目的(誓いや祈願など)により食事を断つ行為として行われてきました。
それに対して絶食は医学的に病気の治療などに用いられる言葉です。今のファスティングは絶食の意味ですが、 ファスティングを行うことで、身体的面だけでなく「精神的」な健康の回復も期待されるところから、ファスティング=断食という用語の使われ方が一般的となっています。
ファスティングによる心の変化を感じる方も多く、食に関しての感覚はもちろん、全身の「感覚」や「思考」が研ぎ澄まされる効果も期待できると、スポーツ選手などにも人気です。ファスティングをしている間やした後には、自分の精神と向き合えて、心がリセットできます。
昨年12月には福岡県糸島市で大山が講師となり、くず湯ファスティングセミナーも開催しました。
現代人は排泄、デトックスする力が弱まっている。だからこそ、ファスティングが必要なんです
年末年始の暴飲暴食で、夜遅くまで食事をして、睡眠時間が短いのに、朝早く出勤や家事を始める。そんな生活が続いていませんか?最近太ってきた、体がだるい、風邪をひきやすくなったなど、体の不調を感じたる人はファスティングが必要かもしれません。
現代人は排泄、デトックスする力が弱まっています。その原因は大きく2つあります。
<1>飽食時代の食べ過ぎ
・1日3食をしっかり食べると、食事量が多すぎることも。
→体に大きな負担がかかる
・エネルギーは消化に使われ、代謝がと排泄が滞る。
<2>食品添加物、農薬、ホルモン剤の摂取
・見えないうちに、食品添加物などの化学物質を体に摂取している。
・排泄力が弱まり、摂取量も増えているので、体内に蓄積される。
だからこそ、ファスティングで胃腸を休めて、デトックスする力を上げて、不要なものを排泄する時間が必要なんです。
体に毒素がたまると、便秘、不眠症、アトピーや皮膚トラブル、そして生活習慣病にも影響があります。私たち日本人の胃腸は働きっぱなしなので、たまにゆっくり休憩させてあげることが重要ですね!
午後8時から次の日の正午まで、半日ファスティングがおすすめ
私たちの体のサイクルは、3つの時間帯に分かれていると言われています。
①午後8時から午前4時:吸収と利用の時間
②午前4時から正午:排泄の時間
③正午から午後8時:摂取と消化の時間
①と②の時間にご飯を食べると、消化にエネルギーが使われて、吸収や排泄がしっかり行われないのです。この時間には脂肪が多いものや、こってりした食事は取らず、早めに夕食を終えて、朝食は飲み物で済ませてください。
バリエーション豊富で栄養素がたっぷりの葛湯がおすすめ
酵素やハーブティーもいいですが、腹持ちがよく、味付けも豊富に楽しめる葛湯が私のお気に入りです。
そして葛には効能もたくさんあるんですよ。
・葛の根が原料、薬効がある。葛根(かっこん)、漢方薬。
・体を温めて、血行を促進する効果がある。
・胃腸や内臓を強くする。消化がよく整腸作用がある。
・抗酸化作用や解毒、デトックス効果。
・イソフラボン(ダイゼイン)を多く含み、骨粗鬆症予防、不眠症の予防に。
基本の葛湯
(作り方)
- 湯のみに葛粉を入れる。
- 沸騰しているお湯を①に注ぎ、すぐによくかき混ぜる。
濃いめ・・・80~100cc おかゆ系
薄め・・・150~200cc スープ系
★トッピングもいろいろ★
梅干し、レモン果汁、昆布・かつおだし、はちみつ、塩昆布、かつおぶし
私はおかゆ代わりに食べられる、塩昆布がお気に入りです。
皆さんもお気に入りのトッピングを見つけて、半日ファスティングをやってみませんか。心も体もリセットできますよ!
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