話題のサラダチキンを家庭の常備肉に
冷食大手のニチレイフーズは今春、家庭用で“常備肉”をコンセプトとした新商品を、業務用では惣菜売場で“安心感”を切り口とした新シリーズを投入する。ともに素材を生かしたシンプルな味付けとし、冷食だから可能な分かりやすい商品仕様(原材料表記)を実現。生活者ニーズに対応する新たな需要を取り込む。
家庭用は基本戦略の2本柱の一つ、“新規需要創造への挑戦”を反映した新商品「切れてる!サラダチキン」=を3月1日発売する。素材として使える料理パーツの新提案。
コンビニで火がつき150億円市場ともいわれるサラダチキンだが、同社は異なる切り口から“いろいろ使える・すぐ使える「常備肉」”として商品化した。鶏むね肉をしっとりと軟らかく蒸し上げ、味付けは控えめな薄塩味に仕上げた。原材料は8種類のみのシンプルな仕様。350gのボリュームパック、自然解凍品、カット済み。
販促策として“365皿ダ!チキン”と銘打ち、商品のQRコードからレシピ検索できるアレンジ料理のメニュー提案を行う。
業務用は業態別に特化した商品戦略の下、惣菜売場に向けて、素材本来の味を重視しシンプルな配合にこだわった新シリーズ「Pure Delica」を3月1日発売する。惣菜の利用頻度が低い生活者へのニーズ調査により、“安心感”“素材の風味”の2点を抽出。着色料・保存料・化学調味料の3添加物を使わない商品仕様とし、惣菜ユーザーのすそ野拡大を図る。
シリーズ第1弾は「ビーフメンチカツ」と「きたあかりのポテトコロッケ」の2品。ともに袋入りタイプ。
◇日本食糧新聞の2018年1月22日号の記事を転載しました。
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