ワイン販売大手のエノテカは17日、カキ料理との好相性を追求したカキ専用ワイン「CACCCI(カッキー)」を投入すると発表した。日本最大級のオイスターバーチェーンであるゼネラル・オイスターとスペイン最大手のワイナリー、トーレス社と共同開発。22日からゼネラル・オイスター直営の全国28店舗限定で提供している。

近年の国内ワイン市場では、特定の料理との相性を訴えるワインが増える中、食事と連動した提案が今後も広がりを見せそうだ。

カッキーは、トーレス社がチリに構えるワイナリー、ミゲル・トーレス・チリで造られるチリ産ワイン。トーレス社のエリアマネージャー、ジュセップ・プラナ氏は「カキの生産量が多いチリで造ることを決めた。チリの良質なブドウの果実味がカキとよく合う」と開発の背景を語る。

カッキーは約1年半かけて開発された。ラインアップは赤白各2種の計4種で、生ガキには「ソーヴィニヨン・ブラン」、バターソテーは「ピノ・ノワール」などを合わせるように設計。ピノは、カサブランカ・ヴァレーのブドウを使った。

各品の表ラベルには、「No1」から「No4」まで数字を表記。生から焼き、フライ料理へと食べ進む順に合わせて番号を割り当てた。ゼネラル・オイスターの店舗では、ボトル3380円(税抜き)、グラス590円(同)で提供。年間の販売は3000ケース(750ml×12本換算)を見込む。

◇日本食糧新聞の2018年1月24日号の記事を転載しました。